みなさんこんにちは。
今回は、クサガメについてまとめていきたいと思います。
癒し効果で人気があるクサガメは、ペットショップでゼニガメとして販売されています。
今回はそんなクサガメについてまとめていきたいと思います!
この記事では、以下のポイントに絞ってクサガメの生態を探っていきたいと思います。
それでは、クサガメの特徴からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
クサガメの写真(画像)!特徴や性格は?なつくの?
クサガメは、水中と陸地の両方で生活ができる半水棲(はんすいせい)の生きものです。
また、爬虫類なので気温や水温といった周りの環境で体温が変化する変温動物でもあります。
水温や気温が高いと動きが活発になり、低いと動きが鈍くなります。
その温度の境目は約20℃です。
クサガメは昼行性なので、活動をする時間は主に昼間です。
その為ペットとして飼うと、夜行性の動物と違って夜に動くのでうるさいといった騒音は少ないのです。
クサガメの性格は、基本的に穏やかです。
複数飼っていても、ケンカをすることは少ないです。
それどころか、少し臆病なところがあります。
人になつくかどうかは個体差があります。
なついてくれると楽しく飼育ができますね!
一方、なつかないからと言って愛情を注がないのは飼い主として良くないですね。
次はクサガメの大きさと寿命についてお伝えします!
クサガメは最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
まず、大きさについてお伝えします。
大きさは、甲羅部分の背甲が最大で30cmです。
日本にいるものは大型で、30cmを越えるものもいます!
ちなみに、頭と首、尻尾を伸ばすとプラス5~10cmくらい大きくなります。
次は、寿命についてお伝えします。
クサガメの寿命は、基本的に20~40年ほどです。
ですが、中には約60年生きたと言われるものもいます!
カメは万年と言われるだけあって、ペットとして飼われている動物の中では長いですね!
次はクサガメの臭いについてお伝えします!
クサガメの臭いは気になるの?
クサガメは臭く、ニオイが原因で敬遠しばしあるようです。
では、なぜ臭いと言われるのでしょうか?
そもそもクサガメの名前の由来は、四肢の付け根の臭腺(しゅうせん)から臭いニオイを出すからです。
クサガメの“クサ”は草ではなく臭いのクサだったんですね!
では、どんなときにニオイを放つのでしょうか?
クサガメはおどろいてしまったり、身の危険を察知したときに、敵を威嚇する為に強烈なニオイを放ちます。
そのニオイは、カメムシ10匹分程度の悪臭と言われ、濡れ雑巾を放置したときの臭いよりも臭いとも言われます。
つまり、クサガメは相当臭いです!
平穏に過ごしていれば臭うことはないので、クサガメは刺激しない方がいいですね。
次はクサガメの飼育についてお伝えします!
クサガメの飼育(飼い方)方法は?水温や水槽の選び方も!
クサガメを飼育する為には、水槽、フィルター、石などの陸地になるもの、シェルター(屋外飼育の場合)、
照明(室内飼育の場合)、ヒーター、餌の7つの道具類が必要です。
まずは必要な道具類について1つずつお伝えします!
1つ目は、水槽です。
クサガメに限らずカメを飼育するときは、床面積がそのまま飼育スペースになる為、幅と奥行が広い水槽が良いです。
水槽のサイズの目安は、体長が10cm程度の場合、幅は60cm。
体長が20cm程度の場合、幅は90cm程の大きさが良いでしょう。
ちなみに、これは1匹だけ飼育するときの目安なので、複数の飼育を考えている方は、さらに大きな水槽が必要です。
水槽の高さに関しては、水深はあまり必要ないので脱走されないぐらいの高さがあれば大丈夫です!
2つ目は、フィルターです。
クサガメはきれいな水で飼育しなければ、病気になったりします。
病気については後ほどお伝えします。
そんなクサガメを飼育するにあたって、水質を保つフィルターは大切です。
3つ目は、石など陸地になるものです。
カメは日光浴をすることでビタミン類を合成します。
そんなカメが日光浴をするのを助ける役割などをします。
写真はクサガメではありませんが、自然界だとこのようなイメージになります!
4つ目は、シェルターです。
これは、屋外で飼育する場合に用意します。
屋外の場合は、身を隠せる場所がないとストレスを感じてしまうのと、強すぎる直射日光から体を守る為に、日陰となる場所が必要です。
シェルターはそんなカメの逃げ場所になるのです!
5つ目は、照明です。
照明は、屋内で飼育する場合に用意します。
カメは先ほどもお伝えしたように、日光浴が重要です。
ですが、室内だとそれができません。
そこで照明です!
日光の代わりにならなければいけないので、紫外線が必要です。
なので、照明は一般的なものではなく、爬虫類用に販売されているトルーライトを用意しましょう!
6つ目は、ヒーターです。
ヒーターは冬眠をさせずに飼育する場合は必要です。
これも、一般的な人用のものではなく、熱帯魚用に販売されているものが良いとされています。
また、カメが接触してもやけどをしないように、カバーが付いたものを選ぶのもおすすめです。
7つ目は餌ですが、これについては後ほどお伝えします。
さて、道具がそろったら次は飼育ですね。
飼育についてお伝えすることは2つです。
1つ目は、水槽のレイアウトについてです。
クサガメを含めて水棲のカメの飼育には、陸地と水場が必要です。
陸と水が3対7ぐらいの割合になるように、石などを使って陸地を作ります。
そのとき必ず、カメが自力で陸地と水場を行き来できるように、傾斜をつけます。
この水槽の中にシェルターなどを置いて、快適な空間を作りましょう!
2つ目は、温度です。
クサガメが活発に活動できるのは、23~28℃くらいで、温度が20℃以下になってしまうと、食欲不振などになってしまいます。
また、気温や水温が15℃以下になってしまうと冬眠しようとしてしまうので、冬に冬眠をさせたくない時は、ヒーターなどを使い、温度を25℃前後に保つことが大切です。
これらに注意しながら大切に飼育しましょう!
次は、クサガメが赤ちゃんのときの飼育方法についてお伝えします!
クサガメが赤ちゃん(子供)のときはどう育てればいいの?
赤ちゃんのとき、冬眠をさせないというのはとても重要です。
なぜでしょうか?
それは、クサガメは冬眠すると冬眠中に命を落としてしまったり、衰弱してしまうリスクがあり、赤ちゃんはそのリスクがより高いのです。
育てるからにはいつまでも元気でいて欲しいですよね?
では、冬眠をさせない方法をお伝えします!
冬眠させないようにする方法はとてもシンプルです。
クサガメの赤ちゃんがいる環境の温度を暖かくすることです。
先ほどもお伝えしたヒーターを使って保温飼育をします。
その温度は、20~25℃が良いでしょう。
カメ用として売られているヒーターは25℃くらいに設定されているものが多いので、是非活用してみてください!
次は、クサガメの放し飼いについてお伝えします!
クサガメを放し飼いにしても大丈夫なの?
まず、外での放し飼いはしない方がいいです。
外には、カラスなどの外敵がたくさんいて、少し目を離した間に襲われてしまう可能性があります。
また、外で放し飼いをすると、コンクリートでやけどをする可能性もあります。
夏場は特に危険で、コンクリートの温度は35~38℃は必ずあります。
犬でも肉球をやけどすることがありますが、カメもこの例外ではありません。
次に、室内での放し飼いについてお伝えします。
室内での放し飼いは良くないという人もいます。
ですが、それはクサガメが自由に出入りできる水辺をいくつか作れば問題はありません。
水の中で餌を食べたり、糞をしたりすることが多いので、汚れてきたと思ったらすぐに水を替えることを忘れないようにしましょう!
また、カメは力が強いものが多いので放し飼いにする時は、カメが通り抜けることができないような、頑丈な囲いを作っておくことをオススメします!
次は、クサガメの餌についてお伝えします!
クサガメの餌はなに?
クサガメは雑食性なので、なんでも食べます!
なんでも食べるとはいえ、飼育をするにあたって具体的に与える食べ物をお伝えします。
餌は、人工飼料を中心として動物質のものや植物質のものを与えるのがいいです。
人工飼料はペットショップなどで手に入れることができます。
では、動物質のものを具体的にお伝えします。
動物質の餌とは、鶏のささみやハツ、レバーといった脂肪分が少ないお肉やまるごと食べることができるニボシなどの小魚、殻のまま食べることができる干しえび、さらには、コオロギやイトミミズといった昆虫類のことを言います。
塩分や脂肪分が多いものは、クサガメに悪影響を及ぼす可能性が高いので、基本的には与えないようにしてください。
ニボシなどの場合は、塩抜きしてから与えるようにしてください。
次に植物質のものについてお伝えします。
植物質の餌とは、バナナやりんごといった果物や小松菜やかぼちゃといった野菜、ホテイアオイなどの水草類のことを言います。
ただし、ほうれん草などの灰汁の強い野菜は避けてください。
次はクサガメが餌を食べないときのことをお伝えします!
クサガメが餌を食べない!大丈夫?
飼っているクサガメが餌を食べなくなったら心配しますよね?
そんな心配にお答えします!
クサガメが餌を食べない原因のひとつはストレスです。
クサガメに限らず、カメは犬や猫ほど人と慣れ親しむ生きものではありません。
その為、必要以上に触られると強いストレスを感じてしまうので、餌を食べなくなるのです。
また、ペットショップからの購入したばかりのときは、環境が変化するのでストレスを感じて食べなくなることがあります。
ストレスの場合、体調に問題なければ水温や気温を少し上げ、1~2日程そっとしておくと餌を食べるようになることが多いです。
また、1匹1匹の餌の好みが違うことも多々あるので、餌の種類を変えてみるのも方法のひとつです。
次は、クサガメのオスメスの見分け方についてお伝えします!
クサガメの雌雄(メスオス)の見分け方は?
オスとメスは、尾で区別することができます。
オスの尾は太くて長いですが、排泄する為の穴が甲羅のふちよりも外側にあります。
メスの尾は短く、排泄する為の穴は甲羅のふちよりも内側にあります。
ちなみに、子どもの亀は見分けが難しいです。
次はクサガメの病気についてお伝えします!
クサガメがかかりうる病気は?対策方法も!
クサガメのかかりうる病気は主に3つあるので、順番にお伝えしていきます!
1つ目は、ビタミンA欠乏症です。
古い餌やレタスなど淡色野菜ばかり与えることが原因とされています。
この病気にかかると、目が腫れてしまったり、くしゃみや鼻水など呼吸器症状がみられます。
治療には、ビタミンAを含む緑黄色野菜の餌を与えたり、ビタミン剤を投与することが効果的です。
また、普段から栄養バランスを考えて餌を与えることが予防につながります。
2つ目は、細菌性肺炎です。
温度管理や水温管理が適切ではない場合や栄養バランスが悪いなどの様々なストレスが溜まった時などが原因と考えられています。
呼吸が早くなったり、口を開けたまま呼吸をしている、傾いて泳いでいる、水中に潜りたがらないといった症状があれば、この病気の可能性が高いです。
予防策は、最適な温度や水温の管理やストレスを与えない環境作りが重要です。
3つ目は、中耳炎です。
主な原因は、水質悪化による細菌感染です。
片側または両側の鼓膜が隆起しますが、多くの場合は活動や食欲の低下はみられないです。
予防策は、適切に水を替えることで水質悪化をさせないことです。
以上の3つの病気のほかにも食滞や内部寄生虫、膀胱結石、皮膚炎、甲羅の損傷、熱射病など様々な病気にかかる可能性があります。
ですが、これらの病気のほとんどが飼育する側の管理能力次第で防ぐことができます。
愛情を注いで大切に育ててあげれば元気でいられるということかもしれませんね!
次は、クサガメの冬眠についてお伝えします!
クサガメは冬眠するの?
自然の中にすむクサガメは、寒い時期に冬眠します。
大体、11月頃から冬眠を始め、3月頃になると目覚めはじめます。
具体的な寒さは、気温や水温が15℃以下になると冬眠しようとします。
さて、自然の中にすむクサガメはどんな所で冬眠するのでしょうか?
冬眠をする場所は、基本的に水中であれば流れが緩やかな川底や落ち葉などが溜まっている池の底に潜り、冬眠をします。
陸地であれば、水辺の静かな土手に穴を掘り、その中で冬眠を始めます。
写真はクサガメではありませんが、冬眠の場所のイメージです!
水中であっても陸地であっても、静かで暗く、なおかつ氷点下にならない様な比較的に水温が安定した場所を冬眠場所として好みます。
次は、クサガメの繁殖時期や産卵の時期についてお伝えします!
クサガメの繁殖の時期や産卵の時期はいつ?
クサガメは年に1~3回、6~7月に産卵をします。
産卵時は地面に巣穴を掘り、一度に4~9個の卵を産みます。
孵化した子どもは、翌年の春に地上に出てきます。
次はクサガメの販売価格や値段についてお伝えします!
クサガメの販売価格や値段はどれくらいなの?
クサガメに限らず、カメは子どもの状態で売られています。
ミドリガメは品種により値段にバラつきがありますが、クサガメの子どもは、1,000円~2,000円で買うことが出来ます。
カメ自体はそれほど高くはありませんが、水槽やヒーターなどの設備にお金がかかります。
次は、クサガメが外来種なのかということをお伝えします!
クサガメは外来種なの?
クサガメは、中国や韓国、日本にいる淡水性のカメです。
これまで長い間、クサガメは日本にすむ在来種だと考えられてきました。
化石の発掘や過去の分布記録、遺伝的な特徴など様々な視点から外来種である可能性が非常に高いといわれています。
ちなみに、18世紀末に持ち込まれたと推定されています。
外来種と言うといい印象はありませんよね?
駆除をした方がいいのではないかと考える人もいるかもしれませんが、駆除の対策は進んでいません。
その理由は、クサガメが外来種だと判断をするにはまだ情報が少ないのです。
在来種を保護すべきではあるものの、クサガメが在来種に与える影響も十分にわかっていません。
今の私たちにできることは、ペットとして飼っているクサガメを外に放たないということかもしれませんね!
次は、クサガメと絶滅危惧のことについてお伝えします!
クサガメは絶滅危惧種に分類されているの?
日本ではあまり絶滅危惧種とされていませんが、日本以外では絶滅の危機に瀕しています。
日本の場合は、ミシシッピアカミミガメ(通称ミドリガメ)の増加により個体数を減らしています。
クサガメは外来種の疑惑がありますが、最も警戒すべきはミドリガメといえますね。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
クサガメのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは15個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返って行きましょう!
①クサガメの写真(画像)!特徴や性格は?なつくの?
クサガメは、水中と陸地の両方で生活ができる半水棲(はんすいせい)の生きものです。
活動時間は主に昼間です。
性格は基本的に穏やかで、少し臆病なところがあります。
なつくかどうかは個体差があります。
②クサガメは最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
大きさは、甲羅部分の背甲が最大で30cmです。
クサガメの寿命は、基本的に20~40年ほどです。
③クサガメの臭いは気になるの?
カメムシ10匹分程度の悪臭を放ちます。
ただし、平穏に過ごしていればニオイは出しません。
④クサガメの飼育(飼い方)方法は?水温や水槽の選び方も!
クサガメを飼育する為には、水槽、フィルター、石などの陸地になるもの、シェルター(屋外飼育の場合)、照明(室内飼育の場合)、ヒーター、餌の7つの道具類が必要です。
水槽のレイアウトと温度管理が大切です。
⑤クサガメが赤ちゃん(子供)のときはどう育てればいいの?
クサガメの赤ちゃんは冬眠をすると衰弱や命を落とすリスクが高いので、冬眠させないように育てましょう。
⑥クサガメを放し飼いにしても大丈夫なの?
外での放し飼いはしない方がいいです。
室内では、クサガメが自由に出入りできる水辺がいくつかあれば問題はありません。
⑦クサガメの餌はなに?
雑食性なので、人工飼料を中心として動物質のものや植物質のものを与えます。
⑧クサガメが餌を食べない!大丈夫?
餌を食べない原因のひとつはストレスです。
⑨クサガメの雌雄(メスオス)の見分け方は?
尾で区別できます。
⑩クサガメがかかりうる病気は?対策方法も!
クサガメがかかりうる主な病気は、ビタミンA欠乏症、細菌性肺炎、中耳炎の3つです。
他には、食滞や内部寄生虫、膀胱結石、皮膚炎、甲羅の損傷、熱射病など様々な病気にかかる可能性があります。
⑪クサガメは冬眠するの?
自然の中にすむクサガメは、寒い時期に冬眠します。
静かで暗く、なおかつ氷点下にならない様な、比較的に水温が安定した場所を冬眠場所として好みます。
⑫クサガメの繁殖の時期や産卵の時期はいつ?
クサガメは年に1~3回、6~7月に産卵をします。
⑬クサガメの販売価格や値段はどれくらいなの?
クサガメの子どもは、1,000円~2,000円で買うことが出来ます。
⑭クサガメは外来種なの?
外来種である可能性が高いです。
⑮クサガメは絶滅危惧種に分類されているの?
日本以外の国では絶滅の危機に瀕しています。
クサガメは安く手に入りますが、ペットとして飼われている生きものの中では犬や猫などよりも長生きをします。
なので、飼う時は最期まで一緒にいるという覚悟をもって買うことが大切なのではないでしょうか?
それでは今回は、これで失礼します。
最期までご覧いただきありがとうございました。
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