みなさんこんにちは。
本日は、グリーンアノールの生態についてまとめていきたいと思います。
グリーンアノールは、爬虫綱有鱗目トカゲ亜目イグアナ科アノールトカゲ科に分類されるトカゲで、学名は「Anolis carolinensis」と言います。
周囲の環境に合わせて体色を変化させることから、別名「アメリカカメレオン」とも呼ばれています。
今回はグリーンアノールについてのポイント、
以上7個の点についてお伝えします。
それでは、グリーンアノールの写真を見ていきましょう!
目次(クリックで飛べます)
グリーンアノールの写真(画像)!特徴や性格は?なつくの?
吻部(口の先)が細く尖っており、オスのほうが大きくなっています。
また、のどの辺りに袋のようなものがあって、オスはこの袋が大きく鮮やかな紫色に発達。
この大きな袋を使って威嚇や求愛行動に行い、数匹のメスを囲い込んで一夫多妻をとります。
オスは非常に縄張り意識が強いため、オス同士だと攻撃的になってしまいますね。
グリーンアノールは、大きな特徴の1つが周囲の環境によって変色することができる能力。
別名の「アメリカカメレオン」の由来となっており、背中の色を薄黄緑から暗褐色まで、お腹の色を白から灰色まで変化することができます。
グリーンアノールは、移動能力の高さにも大きな特徴があります。
鋭いかぎ爪を使っての木登りや、ヤモリのような趾下薄板(しかはくばん)を使ってガラス面への付着もお手の物。
おまけに水面を上手に泳ぐこともできてしまいます。
さらに、繁殖能力の高さにも大きな特徴があります。
1回の産卵で1~2個の卵しか産みませんが、これを10~20日間に1回の頻度で繰り返します。
3月~9月の間で産卵を繰り返すので、結果として相当な数の卵を産むことになります。
次は、グリーンアノールの生息地や原産地はどこなのかをお伝えします。
小笠原や沖縄にいるのでしょうか。
グリーンアノールの生息地や原産地はどこなの?小笠原や沖縄にいるの?
グリーンアノールは、アメリカ合衆国の南部、中央アメリカおよびカリブ海に分布しています。
しかし、1960年代に小笠原諸島の父島で発見されました。
これは、グアムからの貨物にまぎれていたか、米軍関係者のペットが捨てられたものだと言われています。
その後、1980年代の初めに同じ小笠原諸島の母島に持ち込まれ、現在では父島と母島のほとんどの地域で見られます。
沖縄県の一部にも生息していますが、沖縄ではヘビや鳥などの天敵がいるため、そこまで数は増えていません。
次は、グリーンアノールは特定外来生物なのかをお伝えします。
グリーンアノールは特定外来生物なの?駆除が必要なの?
グリーンアノールは、2005年6月に特定外来生物として指定されています。
というのも、グリーンアノールが多くいる地域では、トンボや蝶、セミ、タマムシなどの昆虫が食べられてしまい、数を減らしているのです。
また、小笠原諸島固有種のオガサワラトカゲは、グリーンアノールに餌や棲む場所を奪われ、生活を脅かされています。
特に小笠原諸島は、島に棲む生物の多くが独自の進化を遂げていることから「東洋のガラパゴス」とも呼ばれています。
国の天然記念物のオガサワラオオコウモリも生息しており、固有種も非常に豊富。
このままグリーンアノールが増えていくと、小笠原諸島に棲む生物が絶滅してしまう可能性も十分考えられます。
そのため、現状に強い危機感を抱いて2006年から父島、2008年から母島にてグリーンアノールの駆除が開始されました。
次に、グリーンアノールが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長するのかをお伝えします。
グリーンアノールが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
グリーンアノールは、成体になると鼻の先から尾の先端までが約13~20cmまで大きくなります。
全長のおよそ3分の2を占めるのが長い尾。
この長い尾を使って体のバランスを取っています。
グリーンアノールは、飼育環境下で5~8年ほど生きることが確認されています。
野生環境下では、もう少し短くなるかもしれませんね。
次に、グリーンアノールの飼育(飼い方)方法をお伝えします。
グリーンアノールの飼育(飼い方)方法は?飼育ケースの選び方も!
グリーンアノールは、樹上性のため高さを好みます。
そのため、もし飼育する場合は背の高い飼育ケースが必要になります。
多頭飼いも可能ですが、オス1匹とメス数匹が理想です。
縄張り意識が強いので、オスが複数いる場合は分けて飼った方が良さそうですね。
ただし、現在は特定外来生物に指定されているため新たにペットとして飼うことはできません。
学術研究、展示、教育の目的で飼うことはできますが、いずれの場合も許可を得る必要があります。
ちなみに、2005年に特定外来生物に指定される以前からペットとして飼っている場合に限り、許可を得ることで引き続き飼うことができます。
次は、グリーンアノールの餌やりについてお伝えします。
グリーンアノールの餌と量はどうする?どう餌やりすればいい?
グリーンアノールは、昆虫などの節足動物を食べます。
樹の上ではクモや蝶、ハエなどの虫を捕まえて食べています。
飼育環境であればコオロギや小さなバッタなどを与えることになります。
1日に1回、1日おきくらいの頻度で、食べられるだけの量を与えます。
ただ、特定外来生物のため国内でペットとして飼育することは認められていないため、餌をあげることもないでしょう。
最後に、グリーンアノールの販売価格や値段はどれくらいなのかをお伝えします。
グリーンアノールの販売価格や値段はどれくらいなの?
現在、グリーンアノールは飼うことができないし、流通もしていません。
ちなみに20年ほど前の普通に販売されていた時期では、1,000~2,000円ほどの値段で売られていたそうです。
アメリカなどでは、現在でも販売されています。
1匹あたり、およそ3~10ドルの値段が付けられています。
たとえ現地で買ったとしても、日本国内でペットとして飼育することはできないんですけどね。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
グリーンアノールのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは7個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①グリーンアノールの写真(画像)!特徴や性格は?なつくの?
吻部(口の先)が細く尖っており、オスのほうが大きくなっています。
また、のどの辺りに袋のようなものがあって、オスはこの袋が大きく鮮やかな紫色に発達。
この大きな袋を使って威嚇や求愛行動に行い、数匹のメスを囲い込んで一夫多妻をとります。
オスは非常に縄張り意識が強いため、オス同士だと攻撃的になってしまいますね。
②グリーンアノールの生息地や原産地はどこなの?小笠原や沖縄にいるの?
グリーンアノールは、アメリカ合衆国の南部、中央アメリカおよびカリブ海に分布しています。
しかし、1960年代に小笠原諸島の父島で発見されました。
これは、グアムからの貨物にまぎれていたか、米軍関係者のペットが捨てられたものだと言われています。
その後、1980年代の初めに同じ小笠原諸島の母島に持ち込まれ、現在では父島と母島のほとんどの地域で見られます。
沖縄県の一部にも生息していますが、沖縄ではヘビや鳥などの天敵がいるため、そこまで数は増えていません。
③グリーンアノールは特定外来生物なの?駆除が必要なの?
グリーンアノールは、2005年6月に特定外来生物として指定されています。
というのも、グリーンアノールが多くいる地域では、トンボや蝶、セミ、タマムシなどの昆虫が食べられてしまい、数を減らしているのです。
また、小笠原諸島固有種のオガサワラトカゲは、グリーンアノールに餌や棲む場所を奪われ、生活を脅かされています。
④グリーンアノールが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
グリーンアノールは、成体になると鼻の先から尾の先端までが約13~20cmまで大きくなります。全長のおよそ3分の2を占めるのが長い尾。この長い尾を使って体のバランスを取っています。
⑤グリーンアノールの飼育(飼い方)方法は?飼育ケースの選び方も!
グリーンアノールは、樹上性のため高さを好みます。
そのため、もし飼育する場合は背の高い飼育ケースが必要になります。
多頭飼いも可能ですが、オス1匹とメス数匹が理想です。
縄張り意識が強いので、オスが複数いる場合は分けて飼った方が良さそうですね。
ただし、現在は特定外来生物に指定されているため新たにペットとして飼うことはできません。
⑥グリーンアノールの餌と量はどうする?どう餌やりすればいい?
グリーンアノールは、昆虫などの節足動物を食べます。
樹の上ではクモや蝶、ハエなどの虫を捕まえて食べています。
飼育環境であればコオロギや小さなバッタなどを与えることになります。
1日に1回、1日おきくらいの頻度で、食べられるだけの量を与えます。
ただ、特定外来生物のため国内でペットとして飼育することは認められていないため、餌をあげることもないでしょう。
⑦グリーンアノールの販売価格や値段はどれくらいなの?
現在、グリーンアノールは飼うことができないし、流通もしていません。
ちなみに20年ほど前の普通に販売されていた時期では、1,000~2,000円ほどの値段で売られていたそうです。
アメリカなどでは、現在でも販売されています。
1匹あたり、およそ3~10ドルの値段が付けられています。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
一方で駆除するとグリーンアノールを餌にしてる鳥類の生態に影響が出ると言われてる
アメリカザリガニもそうだけど長く定着してる生き物を安易に駆除すると別の問題が生まれる