【ウォータードッグ(マッドパピー)の生態!】飼育方法や販売価格について等5個のポイント!

 

みなさんこんにちは。

本日は、ウォータードッグ(マッドパピー)の生態についてまとめていきたいと思います。

 

ウーパールーパーと同じくネオテニー(幼形成熟)をし、終世水中で暮らすこのイモリ…

実は世界的にも貴重な洞穴両生類「ホライモリ」の仲間でもあります。

 

今回は、そんなウォータードッグ(マッドパピー)についてのポイント、

①ウォータードッグ(マッドパピー)の写真(画像)!特徴や性格は?なつくの?両生類なの?
②ウォータードッグ(マッドパピー)の生息地(分布)はどこなの?
③ウォータードッグ(マッドパピー)が成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
④ウォータードッグ(マッドパピー)の飼育(飼い方)方法は?なにを餌にしているの?
⑤ウォータードッグ(マッドパピー)の販売価格や値段はどれくらいなの?

 

以上5個の点についてお伝えします。

それでは、ウォータードッグ(マッドパピー)の写真(画像)を見ていきましょう!

 

ウォータードッグ(マッドパピー)の写真(画像)!特徴や性格は?なつくの?両生類なの?

 

 

これがウォータードッグ(マッドパピー)です

 

ウォータードッグ(マッドパピー)の最大の特徴は終生水中で暮らすことでしょう。

身近な両生類、ウーパールーパーを彷彿とさせますね。

ただウォータードッグ(マッドパピー)はウーパールーパーと違い、遥かに巨大化するんです。

 

カラーバリエーションは他に2種類の亜種が知られていますが、これといって大差はなく写真の体色が一般的です。

基亜種マッドパピーの他に「レッドリバーマッドパピー」「ウィネベーゴマッドパピー」の亜種がおり、亜種間は特に体長差が顕著となります。

 

現地では冷たく清潔・水質がきれいな緩やかな河川にすみ、巣穴などを持ちのんびりと過ごしています。

 

ウォータードッグ(マッドパピー)は基本的に夜行性で、昼間は巣穴や流木・岩陰に潜み、夜間に餌などを求め水中を徘徊します。

ただ「マッドパピー=泥の子犬」と呼ばれるように、極端に泥などで濁った環境下では日中に活動することもあるそうです。

 

性格はやや臆病といっていいでしょう。

 

流通するのはそのほとんどが野生採取の個体であり、養殖・繁殖個体は滅多に出回りません。

有尾類の繁殖例が多いEU諸国で飼育下繁殖個体の流通がある…と耳にしましたが、まず日本までは回ってこないでしょう。

 

元が野生個体なのでもちろん人の手により採取されたものです。

そのため導入当初は人を怖がることが多く、初期の立ち上げ・安定がこのマッドパピー(ウォータードッグ)飼育の最大の課題となります。

 

その壁を越え長期飼育できれば、ある程度の慣れは期待できるでしょう。

 

解剖学的所見で言えば、副甲状腺の欠如が挙がります。

この欠如の理由は実は明らかになっていません。

一説ではイモリ・サンショウウオの副甲状腺は季節の変化や冬眠の有無に深い関わりがあり、これがないウォータードッグ(マッドパピー)の生息地は1年を通して気候の変動がほとんどないことを示しているという説もあります。

 

補足ですが甲状腺自体はイモリ・サンショウウオの幼生~上陸、つまり鰓呼吸から肺呼吸への切り替わりに深い関わりがあります。

ウォータードッグ(マッドパピー)は甲状腺からの上陸を促すホルモンをほぼ完全に遮断してしまうそうです。

一時期ウーパールーパーの上陸個体が流行りましたが、こういった点からウォータードッグ(マッドパピー)が上陸する可能性はほぼゼロともいえるんです。

 

次は、ウォータードッグ(マッドパピー)の生息地(分布)をお伝えします!

 

ウォータードッグ(マッドパピー)の生息地(分布)はどこなの?

 

 

 

ウォータードッグ(マッドパピー)の生息地は「北アメリカ大陸五大湖」周辺の、北アメリカとカナダの一部地域です

 

特に北アメリカ東部の小川・湖・池・沼と生息地は集中しています。

もう少し厳密に言えばカナダ南部からジョージア州の南部にかけて、そしてノースカロライナ州からアメリカ中西部においても目にすることがあるそうです。

ただ他州からの移入の可能性もあり、この辺りはあいまいな部分があります。

 

一般的にアメリカ北部では主に「マッドパピー」という呼称が使われ、南部においては「ウォータードッグ」と呼ばれています。

 

次に、ウォータードッグ(マッドパピー)の大きさと寿命をお伝えします!

 

ウォータードッグ(マッドパピー)が成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?

 

ウォータードッグ(マッドパピー)の最大サイズは約40cmです。

 

ただしこれはあくまで確認された中の例外中の例外で、多くの個体は30cm前後でその成長がストップします。

販売されているウォータードッグ(マッドパピー)もこの大きさが多く、それなりの飼育設備が必要な両生類といえるでしょう。

 

また流通するのはまず基本種(基亜種)であるマッドパピーです。

他の亜種群は州の保護規制が厳しく、容易に商用取引や輸出入はできないからです。

 

寿命としてはおおよそ約10数年と言われています。

イモリ・サンショウウオの仲間では平均的な方ではないでしょうか。

 

しかし成熟までには6年もかかり、かなり大型になる類の有尾類としては若干短命のような気がします。

飼育下では長期飼育の話をあまり聞かないので、もしかしたらこれ以上長寿になる可能性もあるかも知れませんね!

 

次は、ウォータードッグ(マッドパピー)の飼育(飼い方)方法をお伝えします!

 

ウォータードッグ(マッドパピー)の飼育(飼い方)方法は?なにを餌にしているの?

 

 

ウォータードッグ(マッドパピー)の飼育は個体の選別に尽きます。

 

ウォーター(ドッグマッドパピー)の入荷直後の個体は、輸送によるスレや傷、そして疲労でかなり衰弱しているものが多く見受けられます。

ほとんど野生個体を採取し、アメリカからの長距離を輸送される訳です。

そのためずさんなショップでは水カビが身体から生えているウォータードッグ(マッドパピー)さえいました。

 

余り入荷量も多くなく、見かけたらすぐ購入したくなりますよね?

ただそこはグッと我慢して、最低1カ月はそのショップにストック・トリートメントしてもらいましょう。

入荷直後の個体を持ち帰っても、ほぼすぐに弱り死亡してしまうからです。

 

ウォータードッグ(マッドパピー)は一度体調が整い環境に慣れたら、かなり頑丈な生き物です。

反対に入荷直後はそれほど弱った個体がほとんどだということを覚えておきましょう。

 

ウォータードッグ(マッドパピー)の飼育ですが、完全なアクアリウムで飼育します。

 

保温の必要性は一切ありません。

現地では氷の下を泳ぐウォータードッグ(マッドパピー)を目撃したという話さえあります。

 

気をつけるのは夏場です。

 

日本の夏は実は世界でも有数に高温多湿で、あらゆる飼育動物に気を使います。

ウォータードッグ(マッドパピー)は冷涼な地域に生息します。

海水魚用の水槽用クーラーなどで15~20℃付近を保ってあげると、非常に調子が良いです。

最高でも水温25℃は上回らないようにしましょう。

 

有尾マニアはワインセラーや冷蔵庫まで専用に用意します。

そこまで…とは言いませんが、こと「暑さ」に関してはそれが原因でコロリと死亡することもあるので要注意です。

 

水槽は単独飼育ならば60~90cmが適しています。

もちろん広ければ広いほど水質も安定し水温も変わりにくいので安心できるでしょう。

 

物陰を好むので角のない岩・流木・植木鉢を砕いたもの等で、隠れ家候補をいくつか作ります。

気に入った隠れ家を選んだら、まずは一安心ですね。

 

水深は30cmほどが無難で、水替えはウォータードッグ(マッドパピー)の様子を見ながら、かなり頻繁に行います。

最低でも週に半分ほどの換水調子が悪そうだったら即換水と水質は常に綺麗なものを好みます。

水替えを怠るとすぐにスポット状に水カビが体表に生えたり、皮膚病になってしまうからです。

 

水温と水質はウォータードッグ(マッドパピー)飼育で一番気を使う部分でしょう。

 

次に与える餌なのですが、自然界では実に様々なものを口にしています。

 

水生昆虫・魚類・エビなどの甲殻類・ミミズ…etcと多種多様ですが、ほぼ活餌メインとなるでしょう。

ショップで手に入るものとして「活ドジョウ」「餌用エビ」「小型のザリガニ」「スネール」等が挙がります。

ある程度慣れたのなら「冷凍ワカサギ」「冷凍フナ」などを口元で揺らし、反応を見ることもお勧めです。

人工飼料に関しては食べたという話はあまり聞きません。

 

それでは最後に、ウォータードッグ(マッドパピー)の販売価格や値段をお伝えします!

 

ウォータードッグ(マッドパピー)の販売価格や値段はどれくらいなの?

 

忘れたころに急にまとまった数が入荷されるのが、ウォータードッグ(マッドパピー)です。

 

販売価格は小売値で7,000~1万数千円ほど、近年は入荷自体珍しくなったのでこの値段より高額かもしれません。

一度底値で5,000円という破格の個体を見たことがありますが、値段相応にショップの知識とウォータードッグ(マッドパピー)の状態が最悪でした。

 

「信用を買う」といった意味では、少し高額な個体の方が良いのかもしれませんね!

 

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!

 

ウォータードッグ(マッドパピー)のまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは5個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①ウォータードッグ(マッドパピー)の写真(画像)!特徴や性格は?なつくの?両生類なの?

入荷個体は野生採取個体なので最初は懐きにくいでしょう。

性格は夜行性・陰性が強いということもあり、やや臆病です。

ウーパールーパーと同じく外鰓を持つ、列記とした両生類です。

 

②ウォータードッグ(マッドパピー)の生息地(分布)はどこなの?

主に五大湖周辺の北アメリカ及び、カナダの一部地域に生息します。

 

③ウォータードッグ(マッドパピー)が成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?

記録上の最大サイズは40cmです。

ただこれは例外で、ほぼ30センチ前後が平均的です。

寿命は10数年と言われています。

 

④ウォータードッグ(マッドパピー)の飼育(飼い方)方法は?なにを餌にしているの?

飼育方法は60~90cm水槽以上のアクアリウムです。

水深は30cm以上で、エアレーションなどで溶存酸素は多めにとります。

水温は25℃以下、水替えは週に半分ほど行います。

甲殻類・魚類・水生昆虫など多種多様な食性を持つので、まずはどじょう・活エビ・ザリガニ等から与えてください。

 

⑤ウォータードッグ(マッドパピー)の販売価格や値段はどれくらいなの?

一昔前は5,000~1万数千円ほどでした。

近年流通が減りつつあるので、より高額になる可能性もあります。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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