みなさんこんにちは。
本日は、レッドサラマンダーの生態についてまとめていきたいと思います。
レッドサラマンダーはそのオレンジ味がかった鮮やかな赤色の体色が、古くから人気のある種です。
アメリカサンショウウオ科に属するムハイサンショウウオの仲間で、その飼育の難しさから輸入初期は多くの飼育者が煮湯を飲まされたことでも有名です。
今回は、レッドサラマンダーについてのポイント、
以上5個の点についてお伝えします。
それでは、レッドサラマンダーの写真(画像)を見ていきましょう!
目次(クリックで飛べます)
レッドサラマンダーの写真(画像)!特徴や性格は?両生類?爬虫類なの?
写真はレッドサラマンダーの成体です。
レッドサラマンダーは有尾目アメリカサンショウウオ科に属する列記とした両生類です。
一時期は「アカサンショウウオ」と言う名でも流通されていました。
イモリ・サンショウウオの総称「有尾類」にカテゴライズされ、その体色の鮮やかさから古くから人気が絶えません。
レッドサラマンダーが属するアメリカサンショウウオ科は「ムハイサンショウウオ科」と呼ばれます。
その言葉通りにこの科のサンショウウオは両肺を完全に欠如しています。
呼吸は口腔内・皮膚に強く依存し、体表が乾くと窒息したちまち死んでしまいます。
上陸直後から若齢個体まで鮮やかな体色を有しますが、飼い込むにつれ年齢と共に体色はくすみ始め、最終的には日本産サンショウウオの様な体色に変化していきます。
これは若い個体は天敵が多く、同地域にすむブチイモリの有毒幼体「レッドエフト」に擬態しているからなんですね。
そのため捕食されにくい年数のレッドサラマンダーには、赤い体色は不必要となります。
またレッドサラマンダーはとにかく冷たさを好む生き物です。
有尾類マニアは冷蔵庫など一般的な冷却装置の他に、ワインセラーや業務用冷蔵庫を駆使し夏場を乗り切っています。
書籍によってはレッドサラマンダーは水場に強く依存する水生種と書かれている場合がありますが、実際に飼育してみると穴居性の強い生き物で、陸地の流木・倒木や砂利等の隙間を生活拠点として選びます。
レッドサラマンダーの生活形態は日が暮れると行動を始める夜行性です。
夜中に頻繁に泳ぐ姿をよく見かけたものです。
完全な陸棲種と言うわけでもなく、陸生傾向の強い半水生・半陸生種としての認識が正しいのかもしれません。
現地では季節ごとに水中・陸上を棲み分けするとも言われていますが、信憑性は定かではありません。
性格はかなり慣れにくく、神経質で臆病です。
代謝が有尾類の中でも群を抜き遅いのも大きな特徴の一つでしょう。
そのため動きは非常に緩慢です。
レッドサラマンダーの仲間は本種を基亜種とした4種類の亜種が知られており、それぞれ全長や体色、産卵形態などに異なる特徴を持ちます。
また幼生は2年をかけ上陸することが知られていて、この点からも非常に代謝が低い生き物ということが分かります。
次は、レッドサラマンダーの生息地(分布)をお伝えします!
レッドサラマンダーの生息地(分布)はどこなの?
ややくすみがかったレッドサラマンダーの初老個体の写真です。
レッドサラマンダーの生息地は北アメリカ大陸東部広域です。
分布域も広く、標高0〜1500mもの高低差もものともしないので、現地の生息範囲は想像以上に広大でしょう。
更には冷たい環境を求めるので、湧水由来の冷涼な河川や泉の周辺を活動の場所としています。
昼間は陸上の倒木の下や岩の隙間などに潜り込み、日が落ちると餌などを求め徘徊を始める様です。
次に、レッドサラマンダーの大きさと寿命をお伝えします!
レッドサラマンダーが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
上記写真はレッドサラマンダ―の幼生です。
レッドサラマンダーの最大全長は約17cmで20cmを超えた例はあまり耳にしません。
平均的な全長は10〜17cmとなります。
かなりスレンダーな体型なので、見かけはかなり小柄なサンショウウオと感じるはずです。
その身体もかなり柔軟性に富んでいるので、体を曲げて物陰に潜む姿を見れば、国内サンショウウオと大差ない様にも感じます。
野生下での寿命は10数年と言われています。
飼育下での長期飼育はほとんど耳にしません。
何か足りないのかも知れませんが、かなりの飼育困難種となり、寿命までに死亡するケースがほとんどです。
次は、レッドサラマンダーの飼育(飼い方)方法をお伝えします!
レッドサラマンダーの飼育(飼い方)方法は?何を餌にしているの?
レッドサラマンダーの飼育において最も気をつける点は「個別飼育」をすることです。
現地野生下では「サラマンダー食いのサラマンダー」として知られており、多種はおろかサイズ差により同種も捕食されかねません。
動きが遅く小型の種なのでケージはかなり小さめで十分です。
水槽は30cm規格水槽ほどの広さがあれば十分でしょう。
水槽が小さい分、常に清潔な環境を保ち続けてあげましょう。
保冷やメンテナンス重視で、料理用のタッパーケースで飼育する方もいるほどですから…
飼育のコツはとにかく冷やす事です。
基本的に室温で飼えるのは秋口〜初春にかけてとなります。
15〜20℃ほどが適温なので、夏場はエアコンや冷蔵庫・ワインセラー等空気を冷やせる環境が確実に必要となります。
餌やりや、餌への食いつきはかなりの忍耐力が必要です。
積極的に捕食する種ではないので、まずは食欲をそそるハニーワーム・シルクワーム等のワーム類、ナメクジやミミズなど動きが緩慢な活餌から給餌を始めます。
よほど痩せる様なことがなければ、週に一度ほど、ハニーワームでしたら3〜4匹ほどで十分です。
人工飼料に餌付かせるのはかなり至難なので、活餌メインの飼育となります。
動きが緩慢すぎるので、これらの活餌さえ取り逃がすことがあるほどなんです。
そういった場合はピンセット等で活餌を抑え、レッドサラマンダーが食いつくまで辛抱強く待ちましょう。
ケージ内は1/3水場・2/3陸地というのがベストです。
床材・底砂等は保湿性の高いものにしましょう。
保湿重視で園芸用のオアシスを流用する飼育者もいるほどです。
水場は排泄や脱皮などの代謝活動に使用することが多いので、毎日清潔な水に換えることが長期飼育のコツとなります。
それでは最後に、レッドサラマンダーの販売価格や値段をお伝えします!
レッドサラマンダーの販売価格や値段はどれくらいなの?
有尾類界随一の美しい体表を持ち、入荷・流通も少ない本種は非常に高価な種として知られています。
相場はかなり変動しますが、概ね20,000〜30,000円の間とかなり高額な種となります。
場所によっては10,000円台後半で販売されているケースもあるので、足を使い専門店めぐりをしてみてはいかがでしょうか?
ECサイトやオークションは若干ですがお安い様です。
この様なサービスを駆使するのも一つの手段ですよ。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
レッドサラマンダーのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは5個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①レッドサラマンダーの写真(画像)!特徴や性格は?両生類?爬虫類なの?
レッドサラマンダーは列記とした両生類です。
肺が完全に消失しており、口腔内と体表を用いガス交換を行います。
冷涼な地域に住む有尾類なので代謝が遅く、幼生が上陸するのには2年も要します。
②レッドサラマンダーの生息地(分布)はどこなの?
主に北米大陸の標高1500mの地域にまで進出しています。
冷涼な湧水や小川・水溜り周辺に生息し、夜間以外はほぼ動きません。
③レッドサラマンダーが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
最大全長は17cmです。
寿命は野生下の方が長く、10数年と言われています。
④レッドサラマンダーの飼育(飼い方)方法は?何を餌にしているの?
動きの緩慢な土壌生物が主食です。
飼育には必ず低い気温、特に夏場は様々な工夫が必要となります。
水場で排泄や脱皮をすることが多く、ケージ内の1/3は水を入れます。
⑤レッドサラマンダーの販売価格や値段はどれくらいなの?
流通が少なく滅多にお目にかかれない美麗種なので、20,000〜30,000円と高額です。
ECサイトや通販サイト・オークションサイト等では、本当にごく稀にですが10,000円台後半で販売されることがあります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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