【アカトマトガエルの生態!】飼育方法や値段等7個のポイント!

 

みなさんこんにちは。

本日は、アカトマトガエルの生態についてまとめていきたいと思います。

 

トマトガエルと言えば、その真っ赤な体色とボリュームのあるサイズの人気種「サビトマトガエル」がペットショップなどでよく見かけますよね。

今回ご紹介するアカトマトガエルは近年までCITESI類に指定されており、商取引は全面禁止されていましたが、その保全状況などからCITESII類に降格し個人飼育が可能になったカエルです。

 

今回は、アカトマトガエルについてのポイント、

①アカトマトガエルの写真(画像)!特徴や性格は?なつくの?
②アカトマトガエルの生息地(分布)はどこなの?
③アカトマトガエルが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
④アカトマトガエルの飼育(飼い方)方法は?飼育ケージの選び方も!
⑤アカトマトガエルの餌と量はどうする?どう餌やりすればいい?!
⑥アカトマトガエルの繁殖の時期や産卵の時期はいつ?
⑦アカトマトガエルの販売価格や値段はどれくらいなの?

 

以上7個の点についてお伝えします。

それでは、アカトマトガエルの写真(画像)を見ていきましょう!

 

アカトマトガエルの写真(画像)!特徴や性格は?なつくの?

 

上記の写真がアカトマトガエルです。

 

アカトマトガエルはその名の通り、全身が強い赤みを帯びており、非常に鑑賞映えする人気種です。

 

トマトガエルの仲間は「無尾目ヒメアマガエル科トマトガエル属」に分類されるサビトマトガエル・アカトマトガエル・ヒメトマトガエル(コガタトマトガエル)の3種のみで構成されます。

ヒメトマトガエルは国内ではほぼ流通しておらず、忘れた頃に海外飼育者が繁殖した個体がごく僅かに流通する程度です。

ヒメアマガエル科には、かの有名なジモグリガエルや地中性のアメフクラガエルが属しており、アカトマトガエルも非常に似通った生態を持ちます。

 

アカトマトガエルは野生では乾燥地帯や多湿地帯の入り混じった複雑な環境の森林下に潜む半地中性のカエルであり、日中は土の中や藻・苔などに体を埋め、定位置からほとんど動きません。

 

また本種の最大の特徴は、その身体に触れると非常に粘着質の強い白濁した毒性物質を体表から多量に分泌し、その身を守ることです。

飼育下でもこの行動は顕著に見られ、かなり警戒心が強いカエルであると言えるでしょう。

 

この粘着質状の液体は接着剤の様に頑固なもので、触れてしまったら皮膚が腫れ酷い痒みを起こすので、必ず徹底した手洗いを行って下さい。

人慣れし、この様な防御行為が止んだ例も少数報告されていますが、基本的には人には懐かないカエルとみていいでしょう。

 

この防御行為の前段階として大きく身体を膨らます威嚇行為を行うので、この行為が見られたら過度な接触は避けて下さい。

 

アカトマトガエルは夜行性であり、日が落ちると主食である昆虫類を探すために活発に徘徊します。

 

体型は丸く円形状であり、別種なのですがまるでツノガエルの一種の様な雰囲気を醸し出しています。

体色はオレンジ色や鮮やかな赤をしており、完全に地表生活に適応しているので、その四肢の水掻きはかなり退化しており吸盤は全て消失しています。

理由は分かりませんが長期飼育を続けると、その真っ赤な体色がくすみ始め、黄色い体色になりやすいそうです。

 

夜間に活発になるとは言え、動きはかなりゆったりしており、滅多に飛び跳ねることもありません。

そのため前述の様な防御に特化した、身の守り方を選択したのでしょう。

 

アカトマトガエルの学名はDyscophus antongilii、英語では「Tomato frog」と奇しくも和名とほぼ同じ表現で呼ばれています。

 

次に、アカトマトガエルの生息地(分布)はどこなの?についてお伝えします。

 

アカトマトガエルの生息地(分布)はどこなの?

 

日中はこの写真の様に苔などに身を隠しています。

 

アカトマトガエルの生息地は東アフリカの島国である「マダガスカル」であり、この国の完全固有種です。

正確にはマダガスカルの北東部に限定的に生息し、一時期は島内開発事業のため個体数の減少が顕著でした。

 

CITESIIに降格したように個体数は徐々にですが増加傾向にあります。

 

次は、アカトマトガエルが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?についてお伝えします。

 

アカトマトガエルが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?

 

アカトマトガエルは3種類いるトマトガエルの仲間でも最大種として知られています。

 

オス個体の方が小柄であり6〜7cmほどで成体となり、メス個体は一回りほど大柄になり8〜10cmほどまでに成長します。

雌雄差が顕著ですが、オスの最大値は7cmほど、メスの最大値は10cmと見て構わないでしょう。

 

この成体の全長は性別判定の目安にもなり得ます。

 

アカトマトガエルはその保護施策のため、飼育下のデータがかなり豊富です。

基本的には飼育下における平均寿命は5〜6年であり、稀に10年ほど生きる長寿個体も存在することが報告に挙がっています。

 

それでは、アカトマトガエルの飼育(飼い方)方法は?飼育ケージの選び方も!についてお伝えします。

 

アカトマトガエルの飼育(飼い方)方法は?飼育ケージの選び方も!

 

アカトマトガエルの飼育難易度はやや高めとなります。

 

というのも多湿環境と乾燥という、相反する2つの環境が必要となるからです。

 

現地マダガスカルでは雨季と乾季がハッキリと分かれており、その両方の環境に適応し進化してきたカエルなので、ある意味この両極端さは当然とも言えるでしょう。

 

長期飼育に成功している環境を見ると、小型の水入れや湿らせた水苔などの容器を、乾燥させたフロッグソイル(地表性カエル専門の床材)や園芸用の極小粒の赤玉土などの上に置き、日々アカトマトガエルの様子を見てこまめに湿度を調節しています。

このカエルに関しては具体的な湿度のパーセンテージより、アカトマトガエルの様子をつぶさに観察し、好適環境を模索する方が状態良く飼育できるようです。

 

ケージ自体はやや広めのプラケースで十分事足ります。

 

元々地表性のカエルであり、立体活動に乏しく、極端な高さは必要ありません。

 

その様な乾燥と多湿の環境の2つを用意する事で、アカトマトガエル自身が好む環境を自ら選んでくれるのです。

 

ケージ内の温度は爬虫類ヒーターなどを用い、24〜27℃付近を保ってあげましょう。

 

気をつけるのはあまりに乾燥に傾け過ぎないことです。

自然下では乾季を迎えると土壌に潜り休眠することが知られています。

いわゆる「夏眠」に近い状態なのですが、飼育情報に乏しい状態で夏眠をさせてしまうと、そのまま個体の衰弱…最悪死に直結してしまいます。

繁殖を狙うのなら夏眠がある種のきっかけになる可能性もありますが、まだまだ未知の部分が多いので避けた方が無難でしょう。

 

それでは次は、アカトマトガエルの餌と量はどうする?どう餌やりすればいい?!についてお伝えします。

 

アカトマトガエルの餌と量はどうする?どう餌やりすればいい?!

 

アカトマトガエルは夜行性のカエルですが、昼間でも給餌は可能です。

 

ただ出来れば夕方や就寝前などの給餌が、アカトマトガエルの健康や長期飼育を考えた上では一番最適のタイミングでしょう。

 

野生下では昆虫食主体なので、与える餌は各種昆虫・ワーム・陸生甲殻類等の活き餌をバランス良く用いて下さい。

ペット化が進み日が浅いカエルなので、冷凍飼料や人工飼料には餌付きにくい面があります。

もちろんアカトマトガエルの個体ごとの性格に依存しますが、スタートは活き餌から始めた方がベストです。

 

街中のペットショップでも最近は古くから見られるフタホシ・ヨーロッパイエコオロギ以外にも、各種ローチ(餌用ゴキブリ)・ハニーワームなどの良餌が見られる様になりました。

更に専門店などでは「陸のエビ」と称される各種のワラジムシ・ハエ類のフライトレス(羽のない)・無菌ナメクジ等も取り扱っています。

 

マダガスカルは餌となる小型動物も非常に豊富なので、単食飼育ですと栄養が偏り突然死することが多く見られます。

 

幸いにもこれらの活き餌は通信販売も可能なので、ぜひ多種多様な餌を与えてあげて下さい。

 

次は、アカトマトガエルの繁殖の時期や産卵の時期はいつ?についてお伝えします。

 

アカトマトガエルの繁殖の時期や産卵の時期はいつ?

 

写真はアカトマトガエルの卵塊です。

 

アカトマトガエルは卵生であり、雨季を迎えると産卵のスイッチが入ります。

飼育下でこの状況を作り出すのはかなりの困難を伴うので、個人的にはあまりお勧めはできません。

 

雨季になり水溜りや池・沼などの産卵場ができあがると、オスは盛んに鳴きメスへのアピールを始めます。

産卵数は1000〜2000個とかなり多く、僅か2日足らずで孵化し、6週間で完全に変体します。

 

性成熟までは一年足らずで、このサイクルを繰り返し子孫を増やすのです。

 

最後は、アカトマトガエルの販売価格や値段はどれくらいなの?についてお伝えします。また

 

アカトマトガエルの販売価格や値段はどれくらいなの?

 

アカトマトガエルの販売価格はカエルとしては高価な部類になります。

理由としてCITESII類に降格したばかりであり、流通量も極めて少ないからです。

 

また流通もかなりまばらであり、優先的に入手するコストや時期を考慮するとかなり価格帯は変動すると言えるでしょう。

 

概ね最低価格は10,000円台後半であり、流通量が減ると最高価格は45,000円という高値もついています。

 

レア種によく見られる価格の乱降下が顕著ですので、入手する時期はよく見極めて下さい。

 

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!

 

アカトマトガエルのまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは7個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①アカトマトガエルの写真(画像)!特徴や性格は?なつくの?

地表性のカエルであり、危機を感じると身を守る毒性粘液を分泌するほど用心深いカエルです。

なつくのは期待しない方がいいでしょう。

 

②アカトマトガエルの生息地(分布)はどこなの?

アフリカ東部の島国マダガスカルの完全固有種です。

 

③アカトマトガエルが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?

オスメスで差がありオスは7cm、メスは10cmが最大値です。

寿命は平均5〜6年ですが、稀に10年生きる個体も存在します。

 

④アカトマトガエルの飼育(飼い方)方法は?飼育ケージの選び方も!

地表性のカエルで動きも少ないので、プラケースでも十分飼育できます。

気温は24〜27℃ほどに設定し、湿度の高い場所と乾燥地帯を混在させる必要があります。

余りに高湿度が続くと調子を崩す場合もあるので、通気性のいいケージを選んで下さい。

 

⑤アカトマトガエルの餌と量はどうする?どう餌やりすればいい?!

夜行性のカエルであり、夜間に積極的に昆虫類を主体に摂食します。

ワイルド個体がほとんどなので、活き餌から与える必要性があります。

夕方や就寝前などに昆虫を主体に与えるといいでしょう。

満腹になると捕食を止めるので、残った餌は取り除いて下さい。

 

⑥アカトマトガエルの繁殖の時期や産卵の時期はいつ?

マダガスカルの雨季が繁殖・産卵期となります。

 

⑦アカトマトガエルの販売価格や値段はどれくらいなの?

CITESII類に降格したばかりであり、時期やタイミングにより、かなりの価格変動が生じます。

そのため10,000円台後半から45,000円台までとかなり価格にばらつきが生じます。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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