【サメハダイモリの生態！】販売価格や飼育環境について等5個のポイント！

みなさんこんにちは。

本日は、サメハダイモリの生態についてまとめていきたいと思います。

サメハダイモリと言えば有尾類愛好家の間では「猛毒イモリ」として広く周知されています。

多くの有尾類…日本の固有種であるアカハライモリも軽微な毒を持つのですが、サメハダイモリの毒性は群を抜き強力であり、その飼育にも最新の注意が必要です。

今回は、サメハダイモリについてのポイント、

以上5個の点についてお伝えします。

それでは、サメハダイモリの写真(画像)を見ていきましょう！

サメハダイモリの写真(画像)！幼生の特徴や性格は？英語でなんていうの？

この写真の個体がサメハダイモリです。

サメハダイモリは英語で「Rough-skinned Newt」と呼ばれます。

読んで字のごとく、見事に和名と合致していますね。

サメハダイモリは有尾類の中でも特に毒性…つまりフグ毒と同じテトラドトキシンを卵から幼生・成体まで持ち続けることで有名で、過去には余興で本種を食べてしまい、死亡した事例もあるほどです。

幼生は一見すると他種と変わらない外見ですが、この時点で身を守る毒を体内に秘めています。

卵塊も同様であり、密集している水域では魚類やザリガニ等の甲殻類が死亡する事例も確認されています。

ただ成体はその毒性を除けばごく普通のイモリであり、攻撃性や気性の荒さ等は一切なく、大人しい部類のイモリと言えるでしょう。

背部から見たその姿はある種のヤモリのようにかなり地味ですが、腹部はかなり強いオレンジ色を有しており、警戒色の役割を担っています。

幼生の最大の特徴はその毒性の他に、約4〜5ヶ月もの期間をかけて8～10cmほどまで巨大化し上陸する点です。

おそらくその毒性から水中には天敵が皆無であり、じっくりと育ってから上陸する進化を遂げたという説が濃厚です。

そんな有毒種のサメハダイモリですが、唯一の天敵として知られているのが「コモンガータースネーク」です。

このヘビはサメハダイモリの毒に対する耐性を持っており、いとも簡単に捕食してしまいます。

そんなサメハダイモリですが、意外にも現地ではペットとして頻繁に流通しており、皮膚から分泌される毒さえ注意すればかなり飼育しやすいイモリのようです。

次は、サメハダイモリの生息地(分布)をお伝えします！

サメハダイモリの生息地(分布)はどこなの？

写真はサメハダイモリの幼生です。

サメハダイモリの生息地は北米大陸の太平洋側に集中しています。

アラスカ州南西部からカリフォルニア州北部にかけての南北に渡る広域に分布しており、生息環境は基本的に草原や森林にわたる陸生イモリです。

繁殖期にのみ緩やかな流れの小川や池・沼などに集まってきます。

次に、サメハダイモリの大きさと寿命をお伝えします！

サメハダイモリが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する？寿命は？

この様にサメハダイモリの腹部にはくっきりとした警戒色が見られます。

サメハダイモリは上陸時点で約8〜10cmと相当の大きさを持ちますが、上陸後はさらに成長し12〜21cmほどにまで成長します。

かなり大きな部類のイモリと言えるでしょう。

陸生最大種のタイガーサラマンダーに次ぐ大きさになり、実物を見ればその巨大さに圧倒されます。

ただ分布域が南北に広く渡ることもあり、最大21cmにまでなる個体に巡り会えることは極めて稀です。

サメハダイモリの寿命は地域によりまちまちですが、過去に目にした書籍では20年近く飼い込まれた個体の報告例があります。

次は、サメハダイモリの飼育(飼い方)方法をお伝えします！

サメハダイモリの飼育(飼い方)方法は？飼育環境はどうする？何を餌にしているの？

まず第一に飼育の基本としてサメハダイモリに無闇に触れないことが前提条件です。

流石によほどのことがない限り、命の危険はありませんが猛毒種ということは常に念頭におきましょう。

基本的には陸生イモリなので、水分は日に2回の霧吹きや小さな水場を用意することでカバーできます。

有尾類に限らず両生類は肺呼吸の他に、皮膚呼吸・口腔内呼吸に依存しており、酸素を取り入れるための媒体として体表の水分は必須となります。

また哺乳類や鳥類・爬虫類のように、直接口から水分を摂取することは滅多にないので、こまめな霧吹きや体が入る水容器の設置を怠ると呆気なく死亡してしまいます。

この点はイモリ飼育の必須事項となります。

サメハダイモリはイモリの仲間としては大きい部類に入るので、それなりの大きさのケージを用意しましょう。

ただ代謝がかなり不活発であり、あまり動き回ることもなくシェルター内でじっとしていることが多く、必要以上に巨大なケージを用意する必要はありません。

大体の目安ですが40cm水槽基準の大きさに倣えば問題はないでしょう。

それでもイモリの仲間としては大きめのケージとなります。

有毒種ということもあり、脱走を防ぐため、蓋は必ず設置して下さい。

効率を求めればキッチンペーパーなどでも飼育可能ですが、サメハダイモリにとってベストな環境とは言い難いでしょう。

なるべく保湿力の高い床材を敷き、その上に湿らせた水苔を用意すると状態良く飼育できます。

爬虫類用のシェルターなどを用意し、身を隠せる場所を用意すると、サメハダイモリのストレス軽減になります。

肝心の餌ですが、自然下では陸生イモリの例に漏れず各種の土壌生物、ミミズなどのワーム類・ナメクジや小型の貝類・昆虫やその幼虫・陸生甲殻類(ワラジムシ等)を捕食しています。

飼育下ではレプトミンや冷凍飼料をサメハダイモリの鼻先で小刻みに揺らすと食いついてくれるので、活き餌を主体にする必要は必ずしもありません。

たまにハニーワームや後脚を取ったコオロギ・弱らせたワラジムシ等を与えると、栄養面でもバランスが取れる上に見違えるほど食いつきがよく、サメハダイモリにも活力が湧くことでしょう。

北米産のイモリということもあり気温は夏場は10℃代後半を維持する必要があります。

逆に冬場は低温にめっぽう強いので無加温飼育が可能です。

それでは最後に、サメハダイモリの販売価格や値段をお伝えします！

サメハダイモリの販売価格や値段はどれくらいなの？

サメハダイモリや近縁のカリフォルニアイモリは現在非常に流通量が少なく、その価格はかなり高騰しています。

オークションサイトなどでは有精卵が10,000円以上で取引されている状況です。

まず入手自体が極めて困難であり、かろうじて国内の北米有尾類愛好家が繁殖させた固体が出回る程度です。

そのため現在は価格の上昇に歯止めがかからず、概ね40,000〜50,000円台、場合によってはそれ以上の値がつくケースも見受けられます。

両生類の中では極めて高価な部類であり、レア種ということも相まり、運良く手に入れられた方は大切に飼育されて下さい。

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう！

サメハダイモリのまとめ！

いかがでしたでしょうか？今回お伝えした重要なポイントは5個ありました。

覚えているでしょうか？1個ずつ振り返っていきましょう！

①サメハダイモリの写真(画像)！幼生の特徴や性格は？英語でなんていうの？

幼生は他種と比べて形態的な差はありませんが、体内に強い毒性を持ちます。

サメハダイモリ自体は寒冷地に生息するということから代謝も低く、気性の荒さもなく大人しいイモリです。

英語では「Rough-skinned Newt」と呼ばれています。

②サメハダイモリの生息地(分布)はどこなの？

アメリカのアラスカ州からカリフォルニア州にかけて生息しています。

③サメハダイモリが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する？寿命は？

南北を縦断し分布するので約12〜21cmと地域差が顕著です。

文献には20年生きた事例がありました。

④サメハダイモリの飼育(飼い方)方法は？飼育環境はどうする？何を餌にしているの？

大型になるイモリですが寒冷地に住むので代謝も遅く、40cm準拠の水槽サイズで飼育可能です。

ある程度の湿度が必要なので保湿性のある床材や、水容器を用意してあげましょう。

餌は動きをつければ冷凍・人工飼料にも餌付きます。

サメハダイモリの栄養バランスを考え、活き餌を時々与えて下さい。

⑤サメハダイモリの販売価格や値段はどれくらいなの？

現状北米産イモリは流通が非常に乏しく、有精卵でさえ10,000円を超えます。

生体も非常に高価で、概ねですが現状40,000〜50,000円台の値段がついています

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。