みなさんこんにちは。
本日は、イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の生態についてまとめていきたいと思います。
つかんだら肋骨が皮膚を突き破り人の手を貫く…
そんな話がまことしやかに噂されていますが真実なのでしょうか?
今回は、イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)についてのポイント、
以上8個の点についてお伝えします。
それでは、イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の写真(画像)を見ていきましょう!
目次(クリックで飛べます)
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の写真(画像)!特徴や性格は?肋骨を出すの?
上はイベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の写真です
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)はイモリの仲間では最大種であり、強くつかんだりすると皮膚を突き破り鋭い肋骨が突き出ることで有名です。
ペット化が進んだイモリの一群でもあり、リューシスティック(眼球以外は白変する個体)・アルビノ(完全白変種)と、イモリにしてはカラーバリエーションが非常に多いのが特徴です。
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の性格はかなり警戒心がうすく、ペット化が進んでいるイモリといえます。
最大30cmになりますが、流通している個体は成長してもせいぜい20cmほどです。
高温にも強く外国産イモリの中ではかなり飼育しやすいでしょう。
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)で広く知られているのは、掴まれたりすると背中から肋骨を突き出し、相手を牽制するという習性です。
飼育下個体はその繁殖の容易さからルーツがかなりごちゃ混ぜになっており、まずそのような行動はとりません。
しかし野生下の個体は防御行動として、その様な行動を取るようです。
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の肋骨が皮膚を突き破ると聞き、個体自身も死んでしまうのではないかと思いますよね?
ところがイモリの仲間は再生能力が異様に高く、時には眼球さえ再生してしまうほどです。
そのため再生医学の実験動物として好まれるほどで、多数の論文も存在します。
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)も同様で、肋骨が皮膚を突き破ったくらいでは再生可能の範囲内なんですね。
次は、イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の生息地(分布)をお伝えします!
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の生息地(分布)はどこなの?どこの動物園にいる?
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)はスペイン・フランスからなるイベリア半島南部と、モロッコ南西部に生息しています。
国内で見られる動物園、あるいは水族館ですが、以前は東京タワー水族館が累代的に繁殖していました。
バックヤードでイベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)を購入することができたほどです。
しかし東京タワー水族館は既に閉鎖してしまいました。
その他の動物園ですが、オオサンショウウオや大型爬虫類の陰に隠れぽつんと展示されていることがあります。
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)がこのような冷遇を受けるのは、特に動物園・水族館に行かなくても、ペットショップなどで簡単に観ることができるからです。
わざわざアカハライモリやウーパールーパーを観に水族亜kんに足を運ぶ人は少ないでしょう。
同様の理屈で入場料を払いわざわざ見に行くより、ペットショップ・爬虫類専門店などを当たる方が遥かに手っ取り早いんです。
次に、イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の大きさと寿命をお伝えします!
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)が成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の最大値は約30cmです。
この最大値を叩き出したのはイベリア半島の個体群です。
モロッコの個体群はせいぜい20cmでその成長がストップします。
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)のほとんどの流通個体は、よくて最大20cm前後、概ね15~18cmが平均値と言っていいでしょう。
これはイベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)があまりに繁殖しやすく、ルーツとなる野生個体が曖昧な部分があることも一因です。
おそらく異なる地域群の交雑や、累代繁殖を長く続けていくうちに人の都合のいいように改良されて来たのではないでしょうか?
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の寿命の最大記録は25年です。
かなり長寿な生き物で、大切に飼えば四半世紀は付き合える生き物なんですね。
平均的には10~15年ほどでしょう。
次は、イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の飼育(飼い方)方法をお伝えします!
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の飼育(飼い方)方法は?水温は何度がいいの?飼育ケージの選び方も!
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の飼育は、外国産イモリの仲間では最も容易な部類に入ります。
まず餌ですが容易に人工飼料に餌付きます。
沈下性の肉食魚用フードなどで代用が効くでしょう。
人工飼料で終世飼育可能ですが、栄養価の面も考えると活餌・冷凍飼料をあげるとより良いでしょう。
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)はこれらの餌、特に活餌には驚くほど生き生きと食いつきます。
ミミズやハニーワーム等のワーム類・活エビや殖やしたミナミヌマエビ・ドジョウなどの底生魚も与えてみてください。
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)は高温にもそれなりに耐えますが、30℃を常時超える環境は非常に危険です。
水温はできれば25℃以下が良いでしょう。
寒さに強いのは有尾類の特権ですが、北海道などの氷点下を下回る地域は流石に簡素なもので良いので、ヒーターを入れてあげます。
10℃ほどの水温でもイベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)は適応可能です。
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の飼育水槽ですが、できれば60cm以上が望ましいです。
45cm規格でも飼えないことはありません。
水中にはつかまり立ちし空気を吸えるような水草(カボンバ・マツモ)や流木等を入れます。
例に漏れず脱走名人なので、隙間のない蓋は必ずしましょう。
ヒーターのコンセント口などは、ろ過用のスポンジを固めに詰めると便利ですよ。
次に、イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の餌と量、与え方をお伝えします!
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の餌と量はどうする?どう餌やりすればいい?
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)は完全肉食性です。
ですがすでにお話ししたとおり、かなり容易に沈下性の肉食魚用フードに餌付きます。
レプトミンなど浮遊性のカメの餌も、水面付近に移動し食いつくほどです。
イモリ・サンショウウオの仲間は基本的に満腹になると「もういいよ」といった感じで、目をつむり顔をそむけます。
タイガーサラマンダ―だけが例外で、この種のみパンクするまで無制限に餌を食べます。
基本的には一回の給餌では、イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)が満足するまで与えましょう。
給餌のスパンですが幼体~成体に成長するにつれ間隔を空けます。
成体のイベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の目安は1週間に4~5回の給餌で事足ります。
もしそれで少しでも痩せるようならば、回数を増やしてあげてください。
幼体は成長するエネルギーが必要なので毎日給餌してあげましょう。
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の餌やりの方法ですが、基本的に動くものにしか反応しません。
沈下性の餌はスポイトの水流などで揺らし、浮上性の餌はうまいことピンセットで食欲をそそる動きを加えましょう。
冷凍餌・人工飼料共にピンセットで与えても構いません。
次は、イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の性別雌雄(メスオス)の見分け方をお伝えします!
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の雌雄差は、胴体と尾の比率で一目瞭然です。
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)のオスは胴体より遥かに長い尾を持ちます。
反対にメスの尾は胴体に比べかなり短くなります。
繁殖期になるとイベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)のオスの前脚は劇的に肥大します。
これはメスを包接し確実に受精させるためで、メスにはこのような変化は起こりません。
またオレンジ色の婚姻色のスポットが発現するオスも多く、繁殖期になると雌雄差は歴然となります。
次に、イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の繁殖の時期や産卵の時期をお伝えします!
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の繁殖の時期や産卵の時期はいつ?
写真はイベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の産卵です。
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の繁殖・産卵期は実は365日可能です。
要するにいつでも繁殖可能なんです。
そのため再生医療や実験動物として大学等の機関で非常に重宝されています。
逆にイベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)のメスは一度に100~200単位で産卵をするので、計画的に繁殖させることの方が重要です。
オスメスを同じ水槽に入れておくと、ほぼ無限に増えてしまいます。
そのため普段はオスとメスは隔離をしておくことが重要です。
数百匹の幼生の面倒はかなり骨が折れますし、上陸後の里親や譲渡先もきちんと決めなければいけません。
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)は大変繁殖力旺盛なイモリです。
無暗に殖やすことだけは決してしないようにしましょう。
それでは最後に、イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の販売価格や値段をお伝えします!
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の販売価格や値段はどれくらいなの?
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)は外国産イモリとしてはかなり安価です。
概ねですが1,000~3,000円で手に入ることでしょう。
なかなか店頭で見かけない時は、思い切って通販やオークションサイトでも購入できます。
通販の際は梱包代や郵送費で多少割高になることは覚えておきましょう。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきます!
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)のまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは8個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の写真(画像)!特徴や性格は?肋骨を出すの?
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)はイモリ最大種です。
人間との付き合いが長くアルビノ・リューシスティック等のカラーバリエーションも固定されています。
性格は餌付きやすく人馴れしやすい面があります。
市販されているイベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)は滅多に肋骨を出すことはありませんが、野生種はおそらくそのような防御形態を取ることでしょう。
②イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の生息地(分布)はどこなの?どこの動物園にいる?
スペイン・フランス両国を含むイベリア半島南部、モロッコ南西部に生息します。
動物園・水族館というよりかは身近なショップで簡単に見ることができるでしょう。
③イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)が成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の最大全長はイベリア半島個体群の30cmです。
寿命は最大25年と言われています。
④イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の飼育(飼い方)方法は?水温は何度がいいの?飼育ケージの選び方も!
熱帯魚等に準拠したアクアリウムで飼育可能です。
水温は10℃~25℃が安全地帯で、氷点下・30℃以上は生命の危険があります。
飼育ケージは45cm規格水槽で充分です。
⑤イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の餌と量はどうする?どう餌やりすればいい?
幼生・幼体は毎日、成体は様子を見ながら週4~5回の給餌から始めましょう。
餌の量はイベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)自身が決めてくれます。
動くものに反応するのでピンセットなどで餌を鼻先で揺らしてあげると食いつきます。
⑥イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
胴体の長さ:尾部で判別できます。
胴体より尾部が長いのがオス、寸詰まりなのがメスです。
繁殖期はオスは前脚の肥大、オレンジ色の婚姻色など特徴が顕著に出ます。
メスも抱卵するので腹部が倍ほどに膨れ上がります。
⑦イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の繁殖の時期や産卵の時期はいつ?
一年中繁殖します。
寧ろ増やさないためオス・メスを隔離飼育するなどの工夫が必要なほどです。
⑧イベリアトゲイモリ(スペインイボイモリ)の販売価格や値段はどれくらいなの?
概ね1,000~3,000円といったところです。
高額の場合もありますが、専門店のネット通販、オークションサイトなどが利用可能なので手に入れやすいイモリと言えるでしょう。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメントを残す