みなさんこんにちは。
本日は、マレーガビアルの生態についてまとめていきたいと思います。
マレーガビアルの別名は、「ガビアルモドキ」や「マライガビアル」です。
マレーガビアルは乱獲や環境の悪化により数を減らしているワニで、生息地によってはすでに絶滅してしまったところもあるようです。
マレーガビアルは特定(危険)動物にも指定されていますが、絶滅危惧種(VU)にも指定されています。
今回は、マレーガビアルについてのポイント、
以上5個の点についてお伝えします。
それでは、マレーガビアルの写真(画像)を見ていきましょう!
目次(クリックで飛べます)
マレーガビアルの写真(画像)!特徴や性格は?どんな色をしているの?学名や英語名はなに?
マレーガビアルは、クロコダイル科マレーガビアル属のワニです。
出典元:instagram k.masaki_19_ct 様より
こちらがマレーガビアルの写真になります。
マレーガビアルは若いころは色が薄く、歳を重ねると濃い色になるのが特徴です。
口にあたる「吻(ふん)」というところが細く、インドガビアルに似ていることから別名のガビアルモドキという名がつきました。
マレーガビアルは乾期に産卵し産まれた卵は、およそ75日~90日で孵化します。
枯れた葉などを高く積み上げ60cmほどの巣になる塚を作り、その中に20個~60個の卵を産むのが特徴です。
産みっぱなしで特に世話をするわけではなさそうですが、塚の中は28℃~33℃に保立てるそうですよ。
マレーガビアルは噛みつくのがあまり得意ではないようで、早く動くのも苦手です。
普段は置物か作り物のようにじっとしています。
性格はおとなしく、人を襲ったという例はありません。
マレーガビアルの後ろ脚の水かきはとても発達しているのが特徴です。
マレーガビアルの体の色は、全体的に黒褐色~茶褐色で、背中が黒のまだら模様になっています。
個体によって模様はまちまちですが、しっぽにかけて黒い帯状の模様が入る個体が多いようですね。
吻に縞模様がある個体もいます。
マレーガビアルの瞳は、きれいな黄褐色をしていて、この他に同じ瞳の色を持つワニはいないんですよ!。
そんなマレーガビアルの学名はTomistome schlegelii で、英名は「False gharial」と「Malayan gharial」になります。
次に、マレーガビアルの生息地(分布)はどこなのかについてお伝えします。
マレーガビアルの生息地(分布)はどこなの?草津熱帯圏やとべ動物園にいるの?
マレーガビアルの生息地(分布)は、インドネシア、マレー半島、ボルネオ、スマトラなど東南アジアです。
タイにも分布していたようですが、すでに絶滅してしまったようです。
乱獲や環境の悪化が原因とされています。
マレーガビアルは淡水生で、沼や川、湖などに好んで住み着きます。
マレーガビアルを日本で最初に飼育、繁殖に成功させたのが草津熱帯園です。
また、1994年に天王寺動物園から寄贈されたオスの「テンくん」という個体が、2018年時点でとべ動物園にいます。
その他にも、上野動物園のマレーガビアルは2009年からビバリウムのなかでカメと同居している個体がいます。
カメがマレーガビアルに食べられてしまうのではないかという心配する声もあるようですが、お互いに我関せずで、上に登ったりしているそうですよ。
他にマレーガビアルと会えるのは、静岡県の熱川バナナワニ園や沖縄こども園、大阪の丸川動物園や札幌の円山動物園などです。
次は、マレーガビアルが成体になると最大でどれくらいの体重や体長や大きさに成長するかについてと寿命についてお伝えします。
マレーガビアルが成体になると最大でどれくらいの体重や体長や大きさに成長する?寿命は?
マレーガビアルはメスよりもオスが大きくなる傾向があります。
マレーガビアルは3m~5mくらいまで成長し、5mを越す個体もいます。
マレーガビアルのメスの体重は85kg~95kgで、オスはさらに重く、190㎏~200kgを超えるそうです。
マレーガビアルの寿命はおよそ60年~80年と長生きですね。
飼育下での寿命はわかっていません。
それでは、マレーガビアルはなにを餌(食べ物)にしているのかについてお伝えします。
マレーガビアルはなにを餌(食べ物)にしているの?
出典元:instagram faberi.tori3 様より
マレーガビアルは肉食です。
細い吻で魚を取って捕食していますが、他に小型の鳥やカニクイザル、カワウソやイノシシを食べたという例があります。
最後は、マレーガビアルとインドガビアルやマチカネワニとの違いはなにかについてお伝えします。
マレーガビアルとインドガビアルやマチカネワニとの違いはなに?
マレーガビアルはインドガビアルと似た吻の細さなので、「ガビアルモドキ」という別名を持ちますが、マレーガビアルがクロコダイル科なのに対して、インドガビアルはガビアル科なので遠縁になります。
インドガビアルはインド原産のワニで、体の色は暗緑色~褐色をしており、の首の後ろには大きなウロコがありますがマレーガビアルにはありません。
また、インドガビアルのオスが成熟すると、鼻の横に壺のようなコブができるのが特徴ですが、マレーガビアルにはできません。
マチカネワニは1964年に大阪近辺で化石が発見された、日本で一番大きなワニの仲間です。
およそ、30万年~50万年前に生息していたと考えられている超大型のワニの仲間で、頭蓋骨が1mほどあり、体も7mを超えるそうですよ。
一説によると龍のモデルはこのワニだったのではないかと、いわれています。
そんなマチカネワニはマレーガビアルと同じクロコダイル科であり、さらにトミストマ亜科(マレーガビアル亜科)であるため、マレーガビアルとは近縁にあたるとされています。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
マレーガビアルのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは5個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①マレーガビアルの写真(画像)!特徴や性格は?どんな色をしているの?学名や英語名はなに?
マレーガビアルは全体的に黒褐色~茶褐色で、黒褐色の模様がありしっぽには縞模様があるのが特徴です。
マレーガビアルの眼はとてもきれいな黄褐色をしていて、ほかにはこの眼の色をするワニはいません。
マレーガビアルの性格は穏やかで、動きもはやくありません。
学名は「Tomiarom schlegelii」で、英名は「False gharial」と「Malayan gharial」です。
②マレーガビアルの生息地(分布)はどこなの?草津熱帯圏やとべ動物園にいるの?
マレーガビアルの生息地(分布)は、インドネシアやマレー半島、ボルネオやスマトラなど東南アジアです。
タイにもいましたが、すでに絶滅したといわれています。
マレーガビアルは草津熱帯園やとべ動物園のほかにも、熱川バナナワニ園や沖縄こどもの国、丸川動物園や円山動物園で会うことができますよ。
③マレーガビアルが成体になると最大でどれくらいの体重や体長や大きさに成長する?寿命は?
マレーガビアルはメスよりもオスが大きく、3m~5mに成長します。
体重はメスで85kg~95㎏、オスは200㎏を超える個体もいます。
寿命は自然界で50年~80年と長生きです。
④マレーガビアルはなにを餌(食べ物)にしているの?
マレーガビアルは肉食で、おもに魚を主食としていますが、鶏やカニクイザル、イノシシやカワウソを食べたという報告があります。
⑤マレーガビアルとインドガビアルやマチカネワニとの違いはなに?
マレーガビアルは吻はインドガビアルに似て細いですが、マレーガビアルがクロコダイル科なのにたいして、インドガビアルはガビアル科です。
マチカネワニは大阪近辺で化石で見つかった30万年~50万年前の超大型のワニですが、クロコダイル科トミストマ亜科(マレーガビアル亜科)なため、マレーガビアルの近縁と言えますね。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
(アイキャッチ画像は instagram oume 68 様より)
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