みなさんこんにちは。
本日は、セネガルガエルの生態についてまとめていきたいと思います。
アフリカ大陸の広域に生息しており、その個体数も多く、一見地味に見られがちなセネガルガエル。
しかしその生態には独特の特徴が多く、飼い込むほどにその魅力に引き込まれるカエルといっても過言ではないでしょう。
今回は、セネガルガエルについてのポイント、
以上5個の点についてお伝えします。
それでは、セネガルガエルの写真(画像)を見ていきましょう!
目次(クリックで飛べます)
セネガルガエルの写真(画像)!特徴や性格は?
画像がセネガルガエルとなります。
セネガルガエルはアフリカ大陸の広範囲に渡る「サバンナ」地方に生息するカエルです。
小柄な夜行性のカエルであり、その黒目は猫のように縦長になり、地上行動を取るカエルとして広く知られています。
セネガルガエルの最大の特徴は英語で「Running frog」とも呼ばれる、その行動形態でしょう。
本種は他のカエルと違い後脚の筋肉がほとんど発達しておらず、カエル特有のジャンプをすることが不可能です。
また前脚の方が後脚より長く、移動手段は専ら歩くことのみに特化しており、敵に襲われた際はまるで走るように逃げ去ることから「Running frog」=「走るカエル」という英名がつけられています。
セネガルガエルは和名においても「アルキガエル」という別称を持つほどで、これらの名前からも、いかに地表に依存し生活するかが明白ですね。
セネガルガエルの体色は基本は白ですが、保護色により変化した緑や茶色の体色に、くっきりとした黒いラインや水玉模様が不規則に入る個体が多く見られます。
その四肢には水かきは一切なく、胴体が非常に長くズングリとしており、可愛らしい姿をしています。
セネガルガエルのオスはニホンアマガエルのような1つの「鳴き袋」専門用語で「鳴嚢」を持ちます。
鳴嚢はその全長と比較するとかなり巨大になり、繁殖期には独特な鳴き声をあげます。
乾季には夏眠を行うのですが、雨季の降雨や夏眠が繁殖ホルモンを促すようで、夏眠明けの雨季にのみ水場に集まり「ポイプ」とよばれる「短く大きな鳴き声」を発するのです。
泡の弾けるような音であり、この鳴き声により個体の識別が容易にできるため、自然下の生息地・個体数はかなり信頼できるものとなります。
セネガルガエルは卵生種であり、メスは一回の産卵で実に400個ほどの卵塊を雨季にできる水溜りや沼に産みつけます。
オタマジャクシはかなりユニークな形をしており、尾ビレ・腹ビレが縦長に異様に伸長し、その胴体部分はまるで肥満体のように膨れ上がります。
このオタマジャクシの独特の形状は、止水域の遊泳に特化した結果です。
セネガルガエルの学名は「Kassina senegalensis」と言われ、現状の絶滅の危機は全くありません。
かつて南アフリカで大規模なダム事業が行われましたが、逆にこういったダム湖を産卵場に使い個体数が急増したという過去もあり、非常に環境適応能力が高いカエルと言えるでしょう。
次は、セネガルガエルの生息地(分布)をお伝えします!
セネガルガエルの生息地(分布)はどこなの?
画像はオス個体の鳴き袋(鳴嚢)となります。
セネガルガエルという名前から、その生息地は真っ先に「セネガル」を想像することと思います。
ただ、種名の「セネガル」は単に最初に発見された国に過ぎず、実際のセネガルガエルは北アフリカを除くアフリカ大陸全土に生息しています。
現地ではサバンナ地域や、そこに生える草木を主生息地とし、かなりの頭数が集中しているようです。
その他にも湿地帯や沼・水溜り等の周辺や低木地帯、岩や穴蔵、南アフリカでは人家の庭先に居着くケースもあります。
次に、セネガルガエルの大きさと寿命をお伝えします!
セネガルガエルが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
上部から見たセネガルガエルのオタマジャクシです。
アフリカ大陸広範囲に分布するセネガルガエルは、地域差が非常に顕著に現れますが、最大個体はおおよその全長が5cm程にまで育ちます。
平均値は2.9〜4.7cmほどとされ、その生態の酷似から「小型のヒキガエル」と称されるほどです。
セネガルガエルの寿命については、残念ながら特筆すべき資料が乏しく、決定的な記録は見つかりませんでした。
ただ同属のカエルや同サイズの地上性カエル、そして年間発生率等の海外データから推測すると、確信は持てませんが4〜5年は生きるものと思います。
とにかく野生下では数が多い上に、被捕食者になりがちなので、詳細なデータを取るのが非常に困難な種だそうです。
次は、セネガルガエルの飼育(飼い方)方法をお伝えします!
セネガルガエルの飼育(飼い方)方法は?なにを餌にしているの?
セネガルガエルはアフリカ大陸・サバンナ地帯に生息するということで、砂漠に生息するカエルと勘違いする方が多いのですが、現地では止水域の周辺に大量に生息しています。
そのため多湿環境は不必要ですが、水容器を入れるなどの水分補給は必要不可欠です。
これを勘違いしてしまうと飼育することはできません。
セネガルガエルは国内種のアマガエルほどの大きさなので、ケージはかなり小型となります。
滅多に立体活動を行わないので、高さより底面積が大きいケージを選択しましょう。
目安としては30〜40cm規格の水槽から十分飼育可能です。
気温はパネルヒーターやエアコン等で27〜28℃付近を維持してください。
餌ですが、セネガルガエルは野生下では小型昆虫を主食としています。
カエルの仲間はツメガエルなどの例外を除き、人工飼料や冷凍飼料には滅多に餌付きません。
栄養バランス等の健康面を考慮するのならば、やはり素直にフタホシ・ヨーロッパイエコの幼体やハニーワームなどのワーム・活餌用ゴキブリなどが理にかなっているでしょう。
更にセネガルガエルは野生下ではシェルター代わりとして「蟻塚」や「他動物の放棄巣」に日中身を隠します。
夜間の行動圏もサバンナ等の短い草むらや草木・木の根元などの植物を好むので、観葉植物や岩場などをシェルター兼レイアウトとしてケージ内に設置しましょう。
セネガルガエルの繁殖には必ず乾季と夏眠がセットで必要になります。
そしてその間の死亡率はダントツに跳ね上がります。
このような理由からセネガルガエルの繁殖は、条件が整えば大量に増えますが、一般家庭の飼育下ではお勧めできません。
それでは最後に、セネガルガエルの販売価格や値段をお伝えします!
セネガルガエルの販売価格や値段はどれくらいなの?
セネガルガエルの実勢価格はかなり安価であり、概ね2,000円台で確実に入手できます。
安価な理由としては、野生個体の生息数の多さと、ペットガエルとしての不人気さが挙げられます。
かなり魅力的なセネガルガエルですが、その入手の容易さ・過去の大量輸入もあり、いつでも買えるカエルとなり不人気種となってしまったのです。
そんな事情もあり現在流通数はかなり右肩下りとなっているのが現状です。
他の熱帯種のように、派手なカエルではないことも一つの要因でした。
ただその生態は非常に魅力にあふれているので、飼育して決して後悔しないカエルです。
あくまで生体の値段は人間が勝手に決めたものに過ぎません。
当記事を読み興味を惹かれた方は、ぜひ一度飼育をしてみてはいかがでしょう?
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
セネガルガエルのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは5個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①セネガルガエルの写真(画像)!特徴や性格は?
現地では被捕食者であり、危機を感じると走って逃げるほど、その性格は臆病です。
主に白地に黒の線・水玉模様が入る小型カエルであり、後脚が退化するためジャンプが苦手です。
その分素早い動きをするので脱走に気をつける必要があります。
オスはシャボン玉の弾けるような「ポイプ」と呼ばれる鳴き方をし、メスは一度に400個ほどの卵を産卵します。
オタマジャクシは止水域に特化しており、異様に長い背ビレ・腹ビレと肥大化したような胴体を持ちます。
②セネガルガエルの生息地(分布)はどこなの?
北アフリカを除くアフリカ大陸サバンナ地帯全域に広く分布しています。
③セネガルガエルが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
最大全長は約5cmですが、通常全長は約3〜4cmほどです。
寿命は不明瞭ですが、4〜5年の寿命はあると推察します。
④セネガルガエルの飼育(飼い方)方法は?なにを餌にしているの?
餌は生き餌の小型昆虫・ワームなどを主体にします。
水容器やキリフキ等は代謝促進・脱皮の促しなどに必須です。
夜行性で日中は身を隠す場所が必要なので、観葉植物や岩などでシェルターを作ってあげましょう。
気温は27〜28℃で飼育してください。
⑤セネガルガエルの販売価格や値段はどれくらいなの?
かなり安価なカエルであり、2,000円代を超えることは滅多にありません。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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