【ドワーフサイレンの生態!】飼育方法や販売価格について等6個のポイント!

 

みなさんこんにちは。

本日は、ドワーフサイレンの生態についてまとめていきたいと思います。

 

ドワーフサイレンはヒメヌマサイレンとも呼ばれます。

比較的大型種が多いサイレンの仲間でも抜きん出て小型であり「飼育スペースを取らないサイレン」として人気の高い種類でもあります。

 

今回は、ドワーフサイレンについてのポイント、

①ドワーフサイレンの写真(画像)!特徴や性格は?なつくの?
②ドワーフサイレンの生息地(分布)はどこなの?
③ドワーフサイレンが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
④ドワーフサイレンの飼育(飼い方)方法は?飼育ケージの選び方も!
⑤ドワーフサイレンの餌と量はどうする?どう餌やりすればいい?
⑥ドワーフサイレンの販売価格や値段はどれくらいなの?

 

以上6個の点についてお伝えします。

それでは、ドワーフサイレンの写真(画像)を見ていきましょう!

 

ドワーフサイレンの写真(画像)!特徴や性格は?なつくの?

 

写真はドワーフサイレンの成体です。

 

ドワーフサイレンは有尾目サイレン科ドワーフサイレン属に分類されます。

サイレンの仲間でも大型になる、レッサーサイレン・グレーターサイレンはサイレン属に属し、近縁種ですが同属ではありません。

 

古くからナンブドワーフサイレン(Southern dwarf siren)という亜種と本種を基亜種とする2種に分けるか?ドワーフサイレン一属一種のみに分類するか混乱していましたが、現在は2種分類で落ち着いた様です。

ただ有尾類はその分類が頻繁に変わるので(近年でもアメイロイボイモリがミナミイボイモリと同種として再分類されましたし)“系統をはっきりさせて飼育したい!”、“繁殖を狙いたい!”と言う方は大いに戸惑うことでしょう。

 

ドワーフサイレン(Dwarf siren)は英名であり、和名は「ヒメヌマサイレン」と言います。

「Siren=サイレン」は水の妖精セイレーンを指す事でも有名です。

 

ドワーフサイレンの最大の特徴は、外鰓を持ち後脚が完全に消失していることです。

他のサンショウウオの様な幼形成熟(ネオテニー)とは異なり、サイレンの仲間は全て終生水中で暮らし、決して変体・上陸する事はありません。

また後脚がなく、人間で言う尾骨の様な痕跡も一切消失しています。

パッと見るとアフリカ大陸に住む「肺魚」の様な両生類ですね。

 

本種は肺魚(魚類)と両生類の進化をつなぐ、ミッシングリンクの様な存在で、その生態や特徴も肺魚にとても似ています。

ドワーフサイレンは水場が干上がると底泥に潜り、自らの分泌液で繭を作り夏眠を行います。

 

その外鰓は終生備わり、決して吸収される事はありません。

呼吸方法は外鰓ばかりに依存せず、皮膚呼吸も頻繁に行うことができます。

そのため降雨時や繁殖期にはより良い住処・水場を求め、陸上を這いずり回る姿も現地では普通の光景です。

 

泥水の沼などにも生息し頑健と思われがちですが、なぜか飼育下では長期飼育にはつながりません。

おそらく自然界での多様な環境を前提にした頑健さだと思われます。

スペースの都合などもあり、その飼育には終生アクアリウムが使われがちです。

どこかに野生間と飼育下の決定的な差がある様です。

 

サイレンの仲間は同じニョロニョロ系の両生類アンヒューマと比べ、かなりおっとりとした性格をしています。

ドワーフサイレンもその手の性格で、穏やかでなれやすい傾向はあります。

ただ小型種なので補食の下位にいることもあり、やや臆病です。

人の出入りが少ない場所や、身を隠せる土管などを入れてあげると、おっかなびっくりですがある程度の慣れは見せてくれます。

 

移動の際など網で救うと、微かな鳴き声を発するのも本種の特徴ですね。

 

次は、ドワーフサイレンの生息地(分布)をお伝えします!

 

ドワーフサイレンの生息地(分布)はどこなの?

 

写真は陸上を移動するドワーフサイレンの姿です。

 

ドワーフサイレンはアメリカ合衆国の完全固有種です。

主にアメリカ合衆国の南東部、サウスカロライナ州からフロリダ州にかけて生息しています。

 

完全水生種なので、流れの緩やかな小川・浅い沼や水溜り・湿性植物が覆い茂る根本部分・湿地地帯・果てにはそれらの水底の泥の内部など、ほぼ止水域を好適環境として住み着いているといっていいでしょう。

 

次に、ドワーフサイレンの大きさと寿命をお伝えします!

 

ドワーフサイレンが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?

 

包接行動を行うドワーフサイレンです。

 

ドワーフサイレンの最大サイズは20cmをやや超える程度です。

飼育下では概ね15cmほどで成長は止まり、どんなに大きくなったとしてもせいぜい17・18cm止まりと言えます。

 

ドワーフ=小人の名を冠する様に、サイレンとしてはメーター越えのレッサーサイレン、30〜40cmになるグレーターサイレンの様に巨大化する事は一切ありません。

そのため飼育設備の投資も安価で済みます。

 

寿命に関してですが、書籍・専門書・Web上でも正確な記載はありませんでした。

 

ただ国内ブリード個体が相当数出回っていることや、サイズは違いますがサイレン属の2種が10年を越す寿命を持つことを考慮すると、7〜8年…もしかしたら10年ほどは生きるのではないでしょうか?

 

次は、ドワーフサイレンの飼育(飼い方)方法をお伝えします!

 

ドワーフサイレンの飼育(飼い方)方法は?飼育ケージの選び方も!

 

ドワーフサイレンは北アメリカ大陸南部に生息することから、そこまで冷たい環境に気を使う必要はありません。

しかしそこはやはり有尾類、最高でも25℃以下は保った方が無難です。

 

最適水温は18〜25℃の間と一般的に言われますが、最高水温を少し下げて考えた方が長期飼育につながるでしょう。

 

またドワーフサイレンは体長の長さとは裏腹に、かなり細い胴体をしており「どじょう」と称されることすらあります。

遊泳性も低いのでかなり小型のプラケースや水槽でも充分飼育できるのがこの種の魅力でしょう。

 

ショップ販売の際はペアタンク飼育が多いのですが、本来は潜りたがりの動物です。

水質安定のためにも底砂は入れた方がベストでしょう。

この際粒が荒かったり、固い砂はドワーフサイレンの代表を傷つけ病気につながるのでお勧めしません。

田砂や細かめのソイルなど、なるべく自然由来できめの細かい柔らかい底砂を用意すると、それ自体がシェルターの役割をします。

底砂によく潜り身を隠す習性があるので、ドワーフサイレンのストレス解消にもってこいですよ。

 

鰓呼吸による溶存酸素量を求めるので、エアポンプに繋げて使う投げ込み式フィルターなどを入れておきましょう。

 

またこういったニョロ系の生き物は僅かな隙間から確実に脱走します。

少し面倒ですが滅多に流通しない本種です。

蓋をするのはもちろんのこと、エアチューブ差し込みスペース等の隙間は、フィルターのスポンジろ材などで徹底的に塞いであげてください。

 

ペア取りが上手くいけば小さな水槽でも繁殖可能な本種です。

これらを遵守し成熟させ、将来的な繁殖をぜひ狙ってみてください。

 

次に、ドワーフサイレンの餌と量、与え方をお伝えします!

 

ドワーフサイレンの餌と量はどうする?どう餌やりすればいい?

 

ドワーフサイレンは基本的には餌の好みにかなり個体差があります。

手に入れたショップやイベントのブース、繁殖者が普段何を給餌していたか?その点は必ず抑えておきましょう。

 

自然界では底性のプランクトン・水生昆虫の若齢幼虫・小さなスネール・イトミミズ系のワーム類を好むそうですが、人工飼料にも簡単に餌付きます。

 

購入先が人工飼料に既に餌付けているならば、餌に関してはかなり容易です。

反対に活餌のみの給餌でしたら、早めに人工飼料に慣れさせましょう。

 

基本はレプトミン・キャット等の人工飼料を軸に、アカムシ・イトメ・ミジンコなどの活餌・冷凍餌をたまに与える給餌方法で充分ですよ。

 

有尾類としては比較的温暖な地方に住むので、幼体は1日1回ほど、成長するにつれ回数を減らし将来的には1週間に4〜5回ほどの給餌回数に留めます。

それほど大食漢ではないので、ドワーフサイレンの食いつきが弱くなるくらいを目処に、餌の量は調節してあげてください。

 

それでは最後に、ドワーフサイレンの販売価格や値段をお伝えします!

 

ドワーフサイレンの販売価格や値段はどれくらいなの?

 

ドワーフサイレンは販売形態により価格の変動が現状大きいようです。

基本的に専門店やペットショップでは、10,000〜18,000円ほどの間で販売され二万円はまず超えません。

 

ヤフオクなどのオークションサイトでは、最安値は産まれたての1〜2cmの個体が3匹6,000円セットで売られていました。

 

また、ジモティーなどのアプリでも意外にお見かけし、成体が6,000円ほどとこちらもドワーフサイレンとしては破格です。

 

イベントブース価格だとギリギリ10,000円を切るか切らないかといった所でしょうか?

 

ただ気をつけなくてはいけないのは、個体のサイズです。

立ち上がりが悪く、落ちやすい極小の個体はやはり安価な傾向があります。

こういった個体は沸かしたアルテミア等が餌となり、手間がかかることが多いので飼育者の経験値に左右されます。

 

ある程度生き物の飼育経験がある方なら、極小個体を扱うのも慣れていますよね?

逆に動物全般の飼育が浅い、初めてという方は、費用がかかっても落ち着いて頑丈な成体を購入するべきです。

 

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!

 

ドワーフサイレンのまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは6個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①ドワーフサイレンの写真(画像)!特徴や性格は?なつくの?

肺魚の様に水場が干上がると繭を作り夏眠をしたり、時には好適環境を求めて陸地を移動します。

完全水生種であり終生外鰓を持つエラ呼吸を行います。

その他皮膚呼吸にも依存します。

小型種特有の臆病さはありますが、飼育環境次第で充分なれる生き物です。

 

②ドワーフサイレンの生息地(分布)はどこなの?

アメリカ合衆国南部、主にサウスカロライナ州からフロリダ州に分布域は集中します。

 

③ドワーフサイレンが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?

最大20cm超ですが、飼育下では17・18cm止まりです。

寿命は不確かですが、上手く変えば7〜8年、もしかしたら10年を超える可能性もあります。

 

④ドワーフサイレンの飼育(飼い方)方法は?飼育ケージの選び方も!

飼育ケージはプラケースや小型水槽にエアレーション付きの簡易フィルターで十分です。

熱帯魚と違いそれなりに水は汚すので、マメな換水は必須です。

砂底にはきめが細かく柔らかいものを敷くと、それに潜りシェルター代わりにします。

適水温は18〜25℃ですが、最大水温は22〜23℃を目安にした方が良いでしょう。

 

⑤ドワーフサイレンの餌と量はどうする?どう餌やりすればいい?

購入・譲渡先の環境に合わせ、そこから人工飼料に切り替えると飼育が安定します。

たまにサイズに合う活餌・冷凍飼料をバランス良く与えましょう。

量は成長や個体の様子を見て適宜飼育者が調節してください。

 

⑥ドワーフサイレンの販売価格や値段はどれくらいなの?

ピンキリですが、正規の小売値は概ね10,000〜18,000円ほどで20,000円はオーバーしません。

個人ブリーダーやネット譲渡の場合、1匹6,000円や幼体数匹数千円など格安ですが、トラブル等にくれぐれもお気をつけください。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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