【ヨウスコウワニの生態!】飼育方法や販売価格について等7個のポイント!

 

みなさんこんにちは。

本日は、ヨウスコウワニの生態についてまとめていきたいと思います。

 

日本に一番近い距離に生息するワニ、一度は耳にしたことがありませんか。

 

今回は、ヨウスコウワニについてのポイント、

①ヨウスコウワニの写真(画像)!鳴き声の特徴や性格は?おとなしい?漢字や英語でなんていうの?
②ヨウスコウワニの生息地(分布)はどこなの?絶滅危惧種なの?個体数はどれくらい?
③ヨウスコウワニが成体になると最大でどれくらいの体重や大きさに成長する?寿命は?
④ヨウスコウワニはペットにできる?飼育(飼い方)方法は?飼育ケージ(水槽)の選び方も!
⑤ヨウスコウワニの餌と食べる量はどうする?どう餌やりすればいい?
⑥ヨウスコウワニの繁殖の時期や産卵の時期はいつ?
⑦ヨウスコウワニの販売価格や値段はどれくらいなの?

 

以上7個の点についてお伝えします。

それでは、ヨウスコウワニの写真(画像)を見ていきましょう!

 

ヨウスコウワニの写真(画像)!鳴き声の特徴や性格は?おとなしい?漢字や英語でなんていうの?

 

上記画像は野生下のヨウスコウワニです。

 

ヨウスコウワニは呼吸音と聞き違えるほどで「ゴゥ…ゴゥ…ゴゥ…」とかなりの重低音を発します。

初めて聞く方はヨウスコウワニの鳴き声とはなかなか認識できないのではないでしょうか。

 

かつては揚子江のみならず朝鮮半島にも分布していたとされ、国内でも化石が発掘されているヨウスコウワニ。

このワニの性格は、アリゲーターの仲間としては極めておとなしく、アメリカ大陸のアリゲーターと異なり人を襲う人的被害はほとんど皆無です。

ですがおとなしいと言っても、それはあくまでワニの仲間内での話なので、取り扱う際は最新の注意が必要となります。

 

揚子江は中国の河川「長江」の下流域を指す言葉で、この大河には「ヨウスコウカワイルカ」など固有の生き物が生息していたことでも有名です。

ヨウスコウワニは完全淡水性のワニで、この長江のみに生息している中国の完全固有種です。

 

ユーラシア大陸に生息する唯一のワニですが、近年は河川汚染・周辺地域の開発・漢方薬としての乱獲の歴史もあいまり、その姿は激減しています。

サイテス…つまりワシントン条約I付属書I類に記載されており、IUCNのレッドリストでも「絶滅」「野生絶滅」に次ぐ「絶滅寸前(CR):絶滅危惧IA類」に指定されており、保護・保全が早急の課題です。

1960年に行われた個体数調査はわずか50頭足らずであり、中国国家一級重点保護野生動物に指定されており、保護センターによる人工繁殖個体は4000匹にまで回復しましたが未だ余談を許さない状況です。

 

漢字表記ではカタカナを純粋に変換した「揚子江鰐」であり、英名は「Chinese alligator」と呼ばれています。

 

次は、ヨウスコウワニの生息地(分布)をお伝えします!

 

ヨウスコウワニの生息地(分布)はどこなの?絶滅危惧種なの?個体数はどれくらい?

 

ヨウスコウワニは前述の通り、中国国土を流れる長江下流域の「揚子江」に生息しています。

 

揚子江周辺では既にヨウスコウカワイルカなどが完全絶滅しており、ヨウスコウワニも例外ではなく数を減らしています。

保全活動が活発な本種ですが、若干の回復を見せているとは言え、自然界に存在する個体数は100頭を下回っています。

 

ワシントン条約付属書I類記載で商取引に厳重な制限がかけられており、IUCNレッドリストでは野生絶滅とみなされており、中国の報告とはかなりの齟齬が見られます。

 

次に、ヨウスコウワニの大きさと寿命をお伝えします!

 

ヨウスコウワニが成体になると最大でどれくらいの体重や大きさに成長する?寿命は?

 

ヨウスコウワニの成体は約1.5mにまで成長し、その重さの平均値は35〜40kgにまで達します。

最大記録は2.1mであり、その体重は45kgになりましたが、通常はここまで巨大化はしません。

 

アリゲーターとしては最も小柄と言っていいでしょう。

 

寿命は野生下個体が50年、飼育下では70年と言われていますが、ほとんどの個体は20〜30年ほどです。

 

次は、ヨウスコウワニの飼育(飼い方)方法をお伝えします!

 

ヨウスコウワニはペットにできる?飼育(飼い方)方法は?飼育ケージ(水槽)の選び方も!

 

ヨウスコウワニの入手と飼育には幾つものハードルがあります。

 

まずCITESI類の動物であり、中国の承認はもちろん「CITESI類の登録票」は必須です。

特定動物に指定されているので個人で「都道府県知事の承認」と「マイクロチップの埋め込み」が最低限の責任となります。

飼育ケージや環境も逐一監査が入るので、相応の覚悟と費用が必須でしょう。

これら全てのハードルを超えたならば、ワニ・アリゲーターの仲間では一番理想的なペットとなります。

 

ヨウスコウワニはワニの仲間では自然下では唯一冬眠を行います。

揚子江や周辺の湖沼地帯の土に潜り込むのですが、飼育下で野生のサイクルを再現するのは動物園でも困難と聞きます。

そのため通年加温飼育が適しているでしょう。

 

野生下での採取はNGなので、基本は人工繁殖された若い個体の飼育からスタートします。

 

導入当初は120cm規格水槽で充分ですが、最終的にはちょっとした小部屋ほどのスペースがケージとしての最低条件となります。

ケージ自体も脱走防止の施錠や強化ガラスなど、各自治体により事細かに飼育義務が設定されているので必ず順守して下さい。

 

ヨウスコウワニは唯一の温帯地域に生息するワニです。

そのため沖縄・北海道を除けば、温暖湿潤気候である日本では冬季以外は無加温飼育が可能です。

冬季は水と空気の両方を温める必要があり、ヨウスコウワニが好適温度を選択できる様な巨大なバスキングスポットも飼育の要となります。

気温・水温共に20〜23℃をキープし、バスキングスポットは数℃高く設定しましょう。

 

エアコンをフル稼働させるのが一番ベストですが、ヒーターなどを用いる際はヨウスコウワニに噛み砕かれたり、激しい動きで空気中に放り出されることを加味して下さい。

金属製の頑丈な囲いを作り、その内部に飼育機器等をしっかりと固定するのが最も安全な方法です。

 

水槽内はアクアテラリウムというより、ヨウスコウワニの足がつくほどの水深のアクアリウムに、休息場所兼バスキングスポットとして陸地を作る環境にします。

 

もちろん爬虫類ですので紫外線灯はクル病対策のために必須です。

 

次に、ヨウスコウワニの餌と量、与え方をお伝えします!

 

ヨウスコウワニの餌と食べる量はどうする?どう餌やりすればいい?

 

ヨウスコウワニの給餌についてですが、野生下では動きが乏しい生き物…カメやある種の甲殻類・偶発的に鳥類・哺乳類、そして主食は大型貝類の様です。

 

初期餌の喰い付きは個体差が顕著です。

 

初めから冷凍マウスを積極的に捕食する個体もいれば、環境に慣れるまで数週間にわたり拒食を続けるなど、その個体ごとに大きく変化します。

餌付きにくい個体にはセオリー通り「活き餌」から与えましょう。

タニシやザリガニ等を水槽内に放ち、しばらく様子見をします。

飼い主の観察下ではヨウスコウワニの気が散り、なかなか摂食に至らないので、その状態で放置し時折観察するにとどめておきます。

 

水槽内に捕食の跡が観察できたならば、徐々に冷凍アダルトマウスなどに切り替えてていきます。

 

慣れが生じると非常に貪欲に摂食するので、そこまで辛抱強くヨウスコウワニのペースに合わせてあげて下さい。

 

基本的に人工飼料は食べません。

というよりも、ワニに適する市販品がそもそも販売されていないので、冷凍餌や活き餌のみの飼育となります。

成長に応じマウス→ラット→ニワトリ・ウサギ→子豚等に切り替えます。

 

基本的に野生の餌と比べ栄養価がかなり高いので、頻度は週に一度ほどで構いません。

 

餌もかなり特殊になるので、専門店等の入手先などは予め目星をつけておきましょう。

 

給餌の際は必ず革手袋とトングを用います。

ヨウスコウワニに限らずワニの仲間は噛む力は強大であり、下手をすると大怪我につながりかねません。

特定(危険)動物に指定されている本種です。

ある程度の慣れが生じても、飼育に危険が伴う動物ということは常に念頭に置く必要があります。

 

次は、ヨウスコウワニの繁殖の時期や産卵の時期をお伝えします!

 

ヨウスコウワニの繁殖の時期や産卵の時期はいつ?

 

上記がヨウスコウワニの巣と卵です。

 

ヨウスコウワニは現地長江支流域では約半年もの間冬眠を行います。

その冬眠明け、つまり気温が温まる春先が発情・繁殖期となります。

 

ヨウスコウワニはかなり特殊な産卵方法を取ります。

周辺の枯れ草や落ち葉等を集めて塚状の巣を作り、その内部に10〜50個ほどの卵を産卵するのです。

 

抱卵したメスは給餌量が極端に落ち、ほぼ絶食状態になります。

 

国内では札幌市円山動物園で人工繁殖の実績があり、長年試行錯誤していましたが、ある時来園した子供が何気なくガラスを叩いたところオスの交尾を誘発しました。

そのためオスのやる気を出すためのモデルケースとして、スピーカーなど外的要因での繁殖の誘発が人工繁殖に取り入れられた経緯があるのです。

 

それでは最後に、ヨウスコウワニの販売価格や値段をお伝えします!

 

ヨウスコウワニの販売価格や値段はどれくらいなの?

 

ヨウスコウワニはその希少性から、かなりの高額となります。

少なく見積もっても100万円は軽く超えるようです。

 

また飼育許可や登録、そして設備投資・維持費も個体の価格と同等以上にかかるでしょう。

 

ペット飼育の基本は個体の価格より、初期投資・維持費が必ず上回ります。

あらかじめ充分な費用を捻出して飼育に臨んで下さい。

 

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!

 

ヨウスコウワニのまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは7個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①ヨウスコウワニの写真(画像)!鳴き声の特徴や性格は?おとなしい?漢字や英語でなんていうの?

鳴き声は呼吸音と間違えるほど低く唸ります。

性格はワニの仲間では極めて大人しい部類です。

漢字は「揚子江鰐」英語は「Chinese alligator」と表記されます。

 

②ヨウスコウワニの生息地(分布)はどこなの?絶滅危惧種なの?個体数はどれくらい?

ユーラシア大陸唯一のワニであり、中国の河川長江の下流域、揚子江とその周辺にのみ生息します。

国際的には野生下絶滅、中国政府としては100頭ほどの野生下個体の確認を報告しています。

 

③ヨウスコウワニが成体になると最大でどれくらいの体重や大きさに成長する?寿命は?

ワニの中で最も小型で、1〜2m、体重は35kgほどに成長します。

寿命は野生では50年、飼育下では70年、平均値は20〜30年と長寿です。

 

④ヨウスコウワニはペットにできる?飼育(飼い方)方法は?飼育ケージ(水槽)の選び方も!

各種手続きを厳密に行えば飼育可能です。

その飼育には充分なスペースと餌の入手先の確保が必須です。

温帯に生息するので冬眠を考えなければ、冬季以外は他の爬虫類飼育設備に準拠します。

その馬力は規格外なので強化ガラス等の特注水槽が必須であり、成長するにつれ莫大なスペースの用意が必要となります。

 

⑤ヨウスコウワニの餌と食べる量はどうする?どう餌やりすればいい?

主食は貝類であり、飼育下では鳥類・哺乳類などの活き餌・冷凍飼料でまかなえます。

これらは高カロリーなので、週に一度ほどの給餌で問題ありません。

餌やりの際はケガ等を考慮し、トングや革手袋などを用意しましょう。

 

⑥ヨウスコウワニの繁殖の時期や産卵の時期はいつ?

冬眠明けの春先、暖かい時期が繁殖・産卵期となります。

 

⑦ヨウスコウワニの販売価格や値段はどれくらいなの?

成体そのものは100万円以上とかなり高価になります。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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