みなさんこんにちは。
本日は、ノコヘリマルガメの生態についてまとめていきたいと思います。
ノコヘリマルガメの学名は「Cyclemys dentata」で、英名は「Commons Asian leaf turtle」と「Indomalayan leaf turtle」だそうですよ。
別名で「デンタータマルガメ」と呼ばれることもあります。
今回は、ノコヘリマルガメについてのポイント、
以上7個の点についてお伝えします。
それでは、ノコヘリマルガメの写真(画像)を見ていきましょう!
目次(クリックで飛べます)
ノコヘリマルガメの写真(画像)!特徴や性格は?
ノコヘリマルガメはイシガメ科マルガメ属の昼行性、半水生のカメです。
引用元:instagram ke_ta.98様より
こちらがノコヘリマルガメの写真になります。
ノコヘリマルガメは甲羅が平たくて楕円形や卵型をしていますが、個体差が非常に激しいのが特徴で、ふっくらした甲羅の個体もいます。
ベビーの頃はまんまるな甲羅をしています。
カメは背中側の甲羅を「背甲」といいますが、ノコヘリマルガメの背甲は、茶褐色や暗いオレンジ色、黒やオリーブ色を暗くしたような色など、個体差が多いのも特徴です。
背甲の甲坂には、頭の方向のやや外側に向かって、放射線状に暗い色のライン模様があります。
ノコヘリマルガメは個体差があるので不明瞭になっているカメもいますね。
お腹側の甲羅を「腹甲」といいますが、ノコヘリマルガメの腹甲は黄色や黄褐色で、背甲よりもはっきりしたラインが、放射線状にやや内側に向かって入っています。
ノコヘリマルガメは背甲のしっぽの近くの縁甲がギザギザになっていて、のこぎりの歯のような形をしています。
学名の「dentata」は「歯のある」という意味で、この縁甲が由来となったようです。
ノコヘリマルガメの幼体は、森の落ち葉のような形をしているので「Commons Asian leaf turtle」「アジアの葉のカメ」という英名がつきました。
そんなノコヘリマルガメの性格は、温厚で人慣れしやすいですが、個体によっては若干デリケートな部分もあるようです。
家へ招いたその日に、手から直接餌を食べてくれる個体もいます。
ノコヘリマルガメは基本的に丈夫なカメで、アクティブによく動き回ります。
鋭い爪としっかりした水かきを持ち、陸地では倒木や流木を平気で越え、水中では活発に水の底を歩き回ります。
そのため、狭いケージは苦手なようです。
ストレスで調子を崩してしまった場合は、広いケージに移してあげると、元気になることが多いです。
温厚な性格のノコヘリマルガメは多頭飼育が可能ですが、オスが繁殖期に入ると種類が違うカメでも噛みついて交尾を迫るため、その場合は隔離するといいでしょう。
次は、ノコヘリマルガメの生息地(分布)をお伝えします!
ノコヘリマルガメの生息地(分布)はどこなの?フィリピンにいるの?
ノコヘリマルガメの生息地(分布)は東南アジアです。
ブルネイ、ラオス、ベトナム、タイ南西部、ミャンマー、カンボジア、マレーシア、シンガポール、インドネシアではジャワ島、ボルネオ島、スマトラ島、フィリピンでは、スールー諸島やパラワン島に生息しています。
ノコヘリマルガメは中国にも生息していますが、中国では食肉として扱う場所もあるようです。
ノコヘリマルガメは生息地(分布)地域がとても広いので、個体差が大きくなるため、将来、細分化されて新しい名前のカメが誕生する可能性もあるでしょう。
また、ノコヘリマルガメは標高1000m以下の平地や高地にある、沼や池、水田やその近くなど浅い水深の水場を好みます。
次に、ノコヘリマルガメの大きさと寿命をお伝えします!
ノコヘリマルガメが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
ノコヘリマルガメはマルガメ科の中では最小で、18cmから最大でも26cmほどに成長します。
寿命は約20年です。
次は、ノコヘリマルガメの飼育(飼い方)方法をお伝えします!
ノコヘリマルガメの飼育(飼い方)方法は?なにを餌にしているの?
ノコヘリマルガメは意外にアクティブで、よく動き回るのでベビーのときは60cmのケージでもよいですが、アダルトになった場合は120cm以上のケージが必要です。
衣装ケースなどを代用するといいですね。
ノコヘリマルガメの飼育に必要なものは、陸地を作る床材、ホットスポットとして紫外線を出すバスキングランプ、温度計、シェルターです。
陸地は半分か1/3程度で、水深は甲羅が隠れるくらいあればよいでしょう。
ノコヘリマルガメは東南アジアのカメなので、適温は24℃~25℃くらいをキープし、寒さには弱いので冬場はヒーターで加温しましょう。
ノコヘリマルガメは雑食性です。
自然界では、ミミズや軟体動物、甲殻類や魚、死んだ動物の肉、果物、葉などを食べています。
飼育する場合は、人工飼料で十分ですが、干しエビや鶏肉、レバー、果物などをあげてもいいですね。
個体によって好き嫌いがあるかもしれませんが、栄養が偏らないようにしましょう。
次に、ノコヘリマルガメの性別雌雄(メスオス)の見分け方をお伝えします!
ノコヘリマルガメの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
ノコヘリマルガメの性別の見分け方はよくわかっていません。
諸説ありますが、日本に流通しているノコヘリマルガメはほとんどメスばかりだという説と、オスばかりという説があります。
一般的にカメのオスメスの見分け方は、しっぽと腹甲の形と言われます。
カメには総排出腔という、生殖や排せつに使う穴があります。
その穴が、しっぽの根本の腹甲にかくれるような位置にあるのがメスで、しっぽの方に出てきているのがオスです。
また、オスの腹甲はメスの上に乗って交尾をする際、転げ落ちにくいようにへこんでおり、メスの場合はお腹の中に卵を持てるように、平らになっていることが多いです。
次は、ノコヘリマルガメの繁殖の時期や産卵の時期をお伝えします!
ノコヘリマルガメの繁殖の時期や産卵の時期はいつ?
引用元:instagram dynasuzuka様より
ノコヘリマルガメは年に数回、1回に2個~4個の卵を、地中15cmほどの深さに産みます。
大きさは5.5cm~5.7cm×3cm~3.5cmです。
メスは、生後7年~10年で産卵が可能になります。
それでは最後に、ノコヘリマルガメの販売価格や値段をお伝えします!
ノコヘリマルガメの販売価格や値段はどれくらいなの?
ノコヘリマルガメの販売価格や値段はピンからキリまであり、ブリーダーや輸入主によって設定が変わってきます。
個体差が大きいのも原因の一つかもしれません。
以前は多く流通していたノコヘリマルガメですが、近年は数が減少傾向にあるようで、値段も変動しています。
2021年時点で15cmの個体が3300円で販売されていたり、19cmが6500円、20cmが8900円という情報がありました。
ノコヘリマルガメのペアを58000円で販売している人もいるようです。
購入の際は、ペットショップに問い合わせて見てくださいね。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
ノコヘリマルガメのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは7個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①ノコヘリマルガメの写真(画像)!特徴や性格は?
ノコヘリマルガメは甲羅が平たく、楕円形や卵型をしていて、しっぽの近くの縁甲がノコギリのようにギザギザしているのが特徴です。
個体差が激しいのも特徴の一つでしょう。
性格は温厚で、協調性もあり多頭飼いも可能です。
②ノコヘリマルガメの生息地(分布)はどこなの?フィリピンにいるの?
ノコヘリマルガメの生息地(分布)は広く、東南アジアです。
マレーシアやシンガポール、インドネシアやインドにも生息し、フィリピンではスールー諸島とパラワン島に生息しています。
③ノコヘリマルガメが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
ノコヘリマルガメはマルガメ属の中では最小で、18cm~26cmまで成長します。
寿命は約20年です。
④ノコヘリマルガメの飼育(飼い方)方法は?なにを餌にしているの?
ノコヘリマルガメは東南アジア出身のカメなので、寒さに弱いため、ホットスポットを作れるバスキングランプや、温度計、冬用のヒーターやシェルターが必要です。
よく動くので成体の場合は120cm以上の広さのケージが必要です。
ノコヘリマルガメは雑食性なので、鶏肉やレバー、果物や野菜をあげてもよいですが、人工飼料がバランスがよいでしょう。
⑤ノコヘリマルガメの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
ノコヘリマルガメのオスメスの見分け方はよくわかっていませんが、一般的な見分け方にそっているかもしれません。
⑥ノコヘリマルガメの繁殖の時期や産卵の時期はいつ?
ノコヘリマルガメは1回に2個~4個の卵を、1年に数回分けて産卵します。
⑦ノコヘリマルガメの販売価格や値段はどれくらいなの?
ノコヘリマルガメは近年数が減少傾向にあるようで、値段もまちまちなので、ペットショップやサイトのオーナーへ問い合わせて見てください。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
(アイキャッチ画像はinstagram ke_ta.98様より)
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