【ブラウンスネーク(蛇)の生態!】生息地やなにを餌にしているのか等5個のポイント!

 

みなさんこんにちは。

本日は、ブラウンスネークの生態についてまとめていきたいと思います。

 

ブラウンスネークは一般的には、コブラ科ブラウンスネーク属に分類される7種類のヘビの総称となります。

その毒性は極めて高く、主生息地であるオーストラリアにおける、年間毒蛇咬傷死の内の実に4割を占めているほどです。

 

今回は、ブラウンスネークについてのポイント、

①ブラウンスネークの写真(画像)!特徴や性格は?
②ブラウンスネークの生息地(分布)はどこなの?オーストラリアにいるの?
③ブラウンスネークが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
④ブラウンスネークの飼育(飼い方)方法は?なにを餌にしているの?
⑤ブラウンスネークの販売価格や値段はどれくらいなの?

 

以上5個の点についてお伝えします。

それでは、ブラウンスネークの写真(画像)を見ていきましょう!

 

ブラウンスネークの写真(画像)!特徴や性格は?

 

写真がブラウンスネークの成体となります。

 

前述の様に、ブラウンスネークとはコブラ科ブラウンスネーク属に分類されるヘビの総称を指し、全部で7種類が挙げられます。

ブラウンスネーク属全体が主に茶褐色の目立たない色をしているのですが(✳︎種により一部例外あり)その全てが有毒種であり、種類により毒の性質が異なることが死亡率に加速をかけています。

 

また、その警戒性や攻撃性・気性の荒さの激しさも相まり、現地オーストラリアでは最も厄介な毒蛇として忌み嫌われています。

ブラウンスネーク属のヘビは以下の7種です。

・イースタンブラウンスネーク
・ウェスタンブラウンスネーク
・スペックルブラウンスネーク
・ペニンシュラブラウンスネーク
・イングラムブラウンスネーク
・リングブラウンスネーク
・ジュガイト

この中でも特に人的被害が多いのが、オーストラリアの東部を主生息地とする「イースタンブラウンスネーク」です。

イースタンブラウンスネークをブラウンスネークそのものと捉えている人が大多数であり、何とインド生息の世界最強の毒蛇である「インランドタイパン」についで、世界で二番目の毒の強さを兼ね備えています。

ブラウンスネークの中でも最も恐れられており、幼体や若齢個体ですら、致死性の毒を持ち合わせています。

 

ウェスタンブラウンスネークもまた世界で10番目に数えられるほど強力な毒性を有し、人的被害が後を絶えません。

 

この2種の毒性は主に出血毒・神経毒の2種類であり、噛まれた瞬間から致命傷になる即効性を持ち、身体麻痺やけいれん・脳内出血などの神経性疾患を即座に人体に引き起こします。

その毒性はイースタンブラウンスネークがニホンマムシの何と550倍、ウェスタンブラウンスネークが45倍と、国内種からは想像のつかない高い殺傷能力を持つのです。

 

ブラウンスネーク属には入りませんが、同じ生息域には「キングブラウンスネーク」という有毒種による被害も後を耐えません。

同じコブラ科に属し別名マルガスネークとも呼ばれる本種の最大の特徴はその巨大さです。

最大全長2.75mにも達するほどで、毒性はすでに紹介した2種と比較すると低いのですが、しつこく噛みつき続け大量の毒を人体に注入します。

毒性は低いと紹介しましたが、ニホンマムシの10倍の毒を持つので、やはり規格外の毒蛇と言っても過言ではありません。

 

このキングブラウンスネークも命名の通り、ブラウンスネークとほぼ混同されており、深刻な後遺障害を及ぼすことから忌諱されています。

性格が非常に荒く攻撃的な上に、その巨大さから中々逃れることが困難であり、非常に厄介な毒蛇と言えるでしょう。

 

その他のコブラ科ブラウンスネーク属は5種類にも及び、そのほとんどが農耕地や人家のすぐそばに出現します。

時にはメルボルンなど首都近郊でも見られることがあり、ブラウンスネークの仲間はオーストラリア内で最も警戒されている毒蛇の一属です。

 

分類的に別種である「キングブラウンスネーク」を除き、ブラウンスネークの毒牙はかなり小さく、毒液も微量です。

そのため、いざ噛まれても些細な裂傷にしかならず、事前知識がなければ放っておいてしまう人が多いそうです。

しかし毒液が微量でも殺傷能力が群を抜いて高過ぎるので、未だに生息国では犠牲者が絶えないのが現状と言うわけです。

 

更に厄介なことに、ブラウンスネークの生態は昼行性ですが、暑くなる時期には夜行性・薄明薄暮とその生活サイクルを臨機応変に変えることです。

餌となる小型哺乳類やヤモリ・他の無毒ヘビを求め人家に侵入する例も報告されています。

 

次に、ブラウンスネークの生息地(分布)についてお伝えします。

 

ブラウンスネークの生息地(分布)はどこなの?オーストラリアにいるの?

 

写真は威嚇行動を取るブラウンスネークです。

 

すでにお話ししましたがブラウンスネークはオーストラリア全土・ニューギニア南部といった、南半球オセアニア地方に広く生息しています。

 

ブラウンスネークは半乾燥・乾燥地帯などの開放的な草原などを基本的に好みます。

その他、人間の住宅地・都市・農業地帯・河川地域と様々な生息地に柔軟に対応できることも特徴的です。

 

ただ最近一部の都市郊外では急速にその姿を減らしている地域もあります。

そのためこの危険なブラウンスネークを積極的に保護している地域もあるそうです。

 

次に、ブラウンスネークが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長するか等についてお伝えします。

 

ブラウンスネークが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?

 

ブラウンスネーク属の最大種は、最も毒性の強い「イースタンブラウンスネーク」です。

その頭部から尾部にかけての全長は平均して1.1〜1.8mほど、最大値は2.4mの個体が記録されています。

 

ただブラウンスネーク属の仲間は一般的に日本のシマヘビやアオダイショウほどの大きさであり、そこまで巨大化はしません。

 

イースタンブラウンスネークだけでなく、ブラウンスネーク属の寿命は自然下ではさほど長くなく、概ね7年と言われています。

これは、主生息地であるオーストラリアが世界有数の「毒蛇生息地」であることが要因です。

他の種属の毒ヘビには体の小さなブラウンスネークを捕食してしまうヘビ食のヘビが多く、オーストラリアではヘビの絶対数の多さからこの手のヘビが多く見られます。

飼育下情報が乏しく野生寿命以外は詳細不明でしたが、成長過程の食物連鎖でより上位のヘビに捕食されることが多く見られます。

 

それでは次に、ブラウンスネークの飼育(飼い方)方法についてお伝えします。

 

ブラウンスネークの飼育(飼い方)方法は?なにを餌にしているの?

 

まず最初にブラウンスネークは法律で「特定(危険)動物」に指定されており、その飼育には都道府県知事の許可や、保健所の飼育設備の点検など数多くのハードルがあります。

そして血清などが少ない日本では噛まれたらほぼ確実に死亡事故につながるので「逃がさない」「噛まれない」という大原則を守る必要が、法的に生じます。

つまり、普通の生き物を飼育するのとは全く別の方向性であるということを理解してください。

 

その上で飼育方法を解説しますが、まず空輸だろうが海輸だろうが、生息国の手続き〜輸送における何段階ものチェック〜国内での各種手続きに時間と金銭を多く要することになります。

そのため進んで輸入する業者は皆無なので、個人で全ての手続きをする必要が生じるでしょう。

 

金銭は別ですが、一般的な就労をしている方ならまず手続きに要する時間が最大のネックとなります。

その危険性・労力を理解できる方のみ飼育する資格があります。

逃走個体などで他人が死傷した場合は、普通に刑事罰が課せられます。

それを全て背負える方のみ飼育に手をつけてください。

 

本項では念のため、ブラウンスネークの飼育方法のみご紹介することにします。

 

まずブラウンスネークの仲間はやや乾燥した環境を好むので、床材はパークチックなどが適しています。

基本的に昼行性であり、地表性種なので低面積が広いケージを用意してください。

 

施錠など安全対策は各都道府県の条例・若しくは法律などを徹底的に遵守します。

条例や法律、保健所の指導を上回る施錠数やケージの耐性を用意するべきでしょう。

 

ヘビなので紫外線灯は不要ですが、できればバスキングライト・スポットは33〜36℃ほどの間で用意するといいと思います。

身体全体が浸かる水容器と、身を隠すウェットシェルターは必需品です。

 

現地ではネズミなどを主食としているので、餌はブラウンスネークの大きさに沿った冷凍マウスの各ステージ・冷凍ウズラ・冷凍ラットなどを常温解凍し与えます。

 

給餌や水換え・糞の処理など日常メンテナンスは常に命懸けです。

隙間のない温室内にケージを入れ、更に部屋の窓やドアは全て施錠し、エアコンや換気扇等の穴は全て塞いで臨みましょう。

噛まれた時のSOSのために携帯電話は然るべき医療施設にすぐにかけれる様にしておいた方がベストです。

 

ここまで来たらその獰猛さと猛毒を加味しなければ、アオダイショウやシマヘビ同様の飼育方法が可能です。

くれぐれも自分の判断でケージを変えたり、法や保健所の指導以外の飼育方法は絶対に行わないで下さい。

 

最後に、ブラウンスネークの販売価格についてお伝えします。

 

ブラウンスネークの販売価格や値段はどれくらいなの?

 

くまなく調べましたが、ヘビ皮の加工品以外で取り扱いのある店舗は見つかりませんでした。

 

おそらくブラウンスネークの生態販売はハイリスクローリターンなのでしょう。

手に入れる方法は個人で現地に赴く方法以外はないと思われます。

 

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!

 

ブラウンスネークのまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは5個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①ブラウンスネークの写真(画像)!特徴や性格は?

ブラウンスネークはコブラ科ブラウンスネーク属の7種のヘビの総称です。

その全てが気性が荒く積極的に人に噛みつき、中でも「イースタン・ウェスタンブラウンスネーク」は容易に人を殺傷する危険種です。

その名の通りブラウン・茶褐色の個体が多いのですが、地域差が大きく、ブラウンスネークと言えばこれ!という個体はなかなか定まっていません。

基本的には昼行性ですが、暖かくなると夜行性・薄明薄暮に行動し、かなりの融通性を兼ね備えています。

 

②ブラウンスネークの生息地(分布)はどこなの?オーストラリアにいるの?

主にオーストラリア全域に生息し、一部はニューギニア南部にも進出します。

乾いた平野を好みますが、都心部・農耕地・人家やその内部にまで住み着くこともあります。

 

③ブラウンスネークが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?

ブラウンスネーク属最大種の「ノーザンブラウンスネーク」は平均1.1〜1.8mほどで最大記録は約2.4mになります。

国内種のアオダイショウほどの大きさですね。

野生個体の寿命は7年ほどと言われています。

 

④ブラウンスネークの飼育(飼い方)方法は?なにを餌にしているの?

「特定危険動物」に指定されており、お住まいの都道府県知事の許可の他、保健所による細かな飼育設備のチェックは必ず行います。

逃走させると死人が出る可能性があるので、個人で幾重にも安全策を講じる責任があります。

野生下では小型のネズミが大好物なので、餌は冷凍マウスの各ステージ・冷凍ウズラ・冷凍ラット等を与えましょう。

ただし給餌や清掃も命懸けになるので、直接ヘビに接することのない様な工夫を凝らした特注ケージを工面します。

昼行性の地表種なので床材は乾燥したもの、全身が入るウェットシェルターと水容器は必須です。

できれば日中はバスキングライトを用意したほうがいいでしょう。

 

⑤ブラウンスネークの販売価格や値段はどれくらいなの?

ハイリスクローリターンのヘビなのでまず輸入販売は行われていません。

専門店が行うべき捕獲から輸入・検疫・何段階もの手続きを踏み、個人輸入するしかありません。

オーストラリアは野生動物の輸出規制が厳しいので、別国で行う必要性も生じます。

本当にこの「ブラウンスネーク」でなければダメ!!という方のみ飼育して下さい。

万一逃したりすれば、全国的なニュースになってしまいます。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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