みなさんこんにちは。
本日は、マダラウミヘビの生態についてまとめていきたいと思います。
マダラウミヘビは有鱗目コブラ科ウミヘビ属の海蛇で、コブラ科の名が示すように強力な神経毒を持ちます。
過去には死亡例もあり、取扱いに最新の注意が必要なヘビと言えるでしょう。
今回は、マダラウミヘビについてのポイント、
以上5個の点についてお伝えします。
それでは、マダラウミヘビの写真(画像)を見ていきましょう!
目次(クリックで飛べます)
マダラウミヘビの写真(画像)!特徴や性格は?学名や英語名はなに?
これがマダラウミヘビの写真です。
マダラウミヘビはコブラ科のヘビという事もあり、荒い性格をしています。
上顎の前方に毒牙を持ち「神経毒」主体の毒蛇で、17種類のタンパク質が検出されており、その全てが神経毒の成分を含みます。
死亡例は少ないですが、東南アジア諸島では漁獲網に外道としてかかることがあり、その被害は後を絶えません。
過去ベトナムでは死亡事故も起きているほどです。
外観は漢字で「斑海蛇」と書くように、やや白みがかった体色に等間隔で入る黒のリング模様が特徴的です。
体色の個体差間変異がよく見られ、その背面は黄色以外にも「黄緑」「灰色」をしており、腹部のみ共通して白色になります。
リング模様…すなわち環帯模様も黒だけでなくダークブールとなることもあり「これぞマダラウミヘビだ!」という同定が非常に困難な種類です。
マダラウミヘビは完全水生のヘビで自ら陸上に上がることは一切ありません。
漁師の網などにかかると凶暴化するのはこの生態のためです。
そのため卵胎生の繁殖形態を取り、直接子ヘビを海中で産出します。
平均3〜4匹の子ヘビを産みますが、母親の体長に比例し出産個体数は増加します。
10匹もの多数の出産例も確認されています。
生息地が広大なので分布域により異なりますが、メスは約100cmを超えると繁殖可能なり、主に春先〜初夏にかけて妊娠・出産を行います。
東南アジア諸国では食用・漢方薬・革製品の材料として漁獲されることもあり、これらを主要産業とする地域も存在します。
ベトナムでの商用捕獲が一番盛んであり、マダラウミヘビは東南アジアと同じく食用・薬用としてかなりの数が捕獲され、個体数の減少が懸念されているのです。
漁獲の際に噛まれた際、サイの角に解毒作用があると言う民間療法が古くから言い伝えられ、南アフリカ生息のサイの密猟に繋がるという悪循環さえ起こる始末です。
残念ながらマダラウミヘビの保全状況はさほど進んでいません。
IUCNレッドリストではLC(低危険種)として認識されていますが、実態調査にも乏しいので保存根拠とするデータがほぼ存在しないのが理由です。
マダラウミヘビの学名は「Hydrophis cyanocinctus」と言い、英語では「Banded sea snake」と呼ばれています。
次は、マダラウミヘビの生息地(分布)をお伝えします!
マダラウミヘビの生息地(分布)はどこなの?どの時期にいるの?
マダラウミヘビの生息地(分布域)はかなり広大です。
西はインド洋、東は東南アジア諸国・東アジア沿岸まで幅広く生息し、地域差も亜種にこそ分類されませんが体長・模様・体色と様々な変異が見られます。
マダラウミヘビは主に熱帯・亜熱帯地方の、暖かい海域に定住しています。
日本国内でも石垣島などの沖縄諸島や西表島近海はおろか、過去には本州南部の海域や佐渡島に漂着した事例すらあります。
基本的にマダラウミヘビはヘビらしく、水中を泳ぐ以外はほぼ海底で底生生活を行います。
海底の砂地などが主生活域で、サメなどの天敵を見つけるとサンゴ礁などの隙間や砂の中に即座に隠れます。
ただ沿岸に打ち上げられたり、波打ち際を泳いでいることも稀にあるので、生息地での遊泳にはくれぐれも注意してください。
こんな危険種のマダラウミヘビですが、最大の天敵は「サメ類」です。
マダラウミヘビだけではなくウミヘビ全体がサメ類の格好の餌となります。
生物ピラミッドにおいて、マダラウミヘビは「中間捕食者」と言えるでしょう。
次に、マダラウミヘビの大きさと寿命をお伝えします!
マダラウミヘビが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
マダラウミヘビの記録場の最大全長は「275cm」です。
この個体の尾長(総排泄口から末端までの長さ)は体長の10%、30cmほどでした。
ただ通常はこれほどまで巨大化はしません。
マダラウミヘビはウミヘビの仲間の最大種であり、平均的な全長は100〜190cmほどです。
寿命については不明瞭な点が多いのですが、一般的に同サイズのウミヘビの仲間は飼育下寿命が約10年、自然界では約20年生きると言われています。
推測になってしまいますが、おそらくマダラウミヘビも、この寿命とほぼ同じなのではないでしょうか?
次は、マダラウミヘビは何を餌にしているのかをお伝えします!
マダラウミヘビは何を餌にしているの?
ウツボを捕食しているマダラウミヘビです。
マダラウミヘビは他のヘビと同じく「完全肉食性」です。
ただ陸生種と異なり、海水性の種類である彼らのフィールドにはカエル・ネズミなどの両生類・哺乳類は滅多に生息しません。
必然的に獲物の大半が動きの鈍い「魚類」や「甲殻類」、時には他種のウミヘビにまで及びます。
これらの中でマダラウミヘビというウヒヘビ種が好むのは、大半が魚類、しかも動きが早くては捕食できません。
マダラウミヘビの主食は底生魚です。
特に好んで捕食する対象魚は「ハゼ」「アナゴ」「ウミヘビの名を関する魚類」「ナマズ」全般です。
海水生のナマズは有毒種で有名なゴンズイしかいませんが、マダラウミヘビは呆気なく捕食してしまいます。
時には「ウツボ類」などの大型魚を丸呑みすることもあり、相当迫力のある捕食シーンを見ることができます。
滅多に行いませんが、空腹が重なると生息地内の他のウミヘビでさえ餌の対象になるのです。
この様にマダラウミヘビの餌は意外に多岐に及んでいます。
ただ、タコなどの軟体類には毒が効かず返り討ちにあうこともあるので、手を出すことはない様ですね。
逆に捕食されるケースの方が多く見られるほどです。
それでは最後に、マダラウミヘビの販売価格や値段をお伝えします!
マダラウミヘビの販売価格や値段はどれくらいなの?
まずマダラウミヘビは特定生物です。
そのため購入から飼育までは、お住まいの都道府県知事の許可が絶対条件です。
その飼育は極めて難しく、水族館などのプロの施設でも滅多にお目にかかれません。
多くのウミヘビは熱帯・亜熱帯域に生息する上に、かなりの深さの底砂が必要です。
生息地や生息数も少ないと言われており、限定的な環境下でしか生存できません。
輸送の段階でかなりの神経を使う必要がある上に、神経毒種なので販売に積極的な業者はほとんどいないのが現状です。
しかもマダラウミヘビはウミヘビ属最大種、そのストックにかかる費用も膨大になるのが要因でしょう。
ただ近縁種で毒性・生息域が似ている「アオマダラシマウミヘビ」は30,000円以上の値がついていました。
調べ尽くしましたが「マダラウミヘビ」を扱う店は全く見当たりません。
おそらくは爬虫類専門店での注文販売になると思いますが、この場合は値段が著しく高騰してしまいます。
確証は得られませんが…この様な注文方法や、特定生物・有毒種と言うことを加味すると10万はゆうに超えてしまうのではないでしょうか?
更に飼育設備は水族館級のものが必要になるので、個体の値段より桁数が上がるでしょう。
本当にマダラウミヘビじゃなきゃダメ!という方のみ飼育できる、飼育者を選ぶウミヘビと言えるでしょうね。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
マダラウミヘビのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは5個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①マダラウミヘビの写真(画像)!特徴や性格は?学名や英語名はなに?
かなり気性が荒く人命に関わる神経毒を持ちます。
ウミヘビ属最大種で黒い環状模様を黄緑色の体色に規則正しく持ちます。
繁殖形態は完全な卵胎生です。
学名は「Hydrophis cyanocinctus」英名は「Banded sea snake」です。
②マダラウミヘビの生息地(分布)はどこなの?どの時期にいるの?
インド洋から東南アジア、西太平洋沿岸に広く分布します。
③マダラウミヘビが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
記録上の最大値は275cm、平均では120〜190cmの間です。
最大寿命は凡そですが飼育下10年、野生下20年ほどと推測されます。
④マダラウミヘビは何を餌にしているの?
主に魚食であり動きの遅い低生魚を捕食しています。
⑤マダラウミヘビの販売価格や値段はどれくらいなの?
販売実績のある店舗が全く見当たりませんでした。
専門店で特注の方法もありますが、特定生物のための手続きや飼育設備への高額投資等が後々ネックとなります。
個体そのものも概ね10万以上は超えてしまうと思われます。
飼育者を選ぶヘビです。
万が一に飼育機会があったとして、くれぐれも脱走などは確実に防いでください。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
イモリにとって皮膚はある意味内臓の様なものなんです。
隔離ケースは清潔に努め、日に1〜2回底砂と飼育水は必ず交換しましょう。
とにかく清潔を保つことが回復への一番の近道です。
最後にピークは過ぎましたが、注意喚起も含めて「カエルツボカビ症」を説明します。
全ての両生類はこの病気にかかると100%死亡する、致死性の病気がカエルツボカビ症です。
もし原因不明でイモリが死んだ場合は、飼育器具やレイアウト用品・死亡個体が触れたものは全て消毒し遺棄して下さい。
お住まい周辺地区のカエルなどの両生類が絶滅してしまうからです。
一般には100倍希釈の次亜塩素酸ナトリウム溶液(キッチンハイター)に15分以上のつけ置き、或いは60℃以上の熱水に5分以上晒します。
この様にかなり簡単な方法です。
身近な自然を守る為、ぜひ一人一人が実践して下さい。
次は、シリケンイモリの繁殖の時期や産卵の時期をお伝えします!
シリケンイモリの繁殖の時期や産卵の時期はいつ?
シリケンイモリの繁殖期は自然界では冬季の1〜2月から春までの6月ごろが一般的です。
ただ、夏季・秋季に産卵する個体群もおり、ほぼ一年を通し繁殖・産卵すると言っていいのかもしれません。
産卵自体は1〜2ヶ月ほど続けられ、その間の合計出産数は100〜400になると言われます。
闇雲に殖やすと幾ら手があっても足りません。
引き取り先や里親等の目処を立てて、計画的に繁殖を行ってください。
次に、シリケンイモリの販売価格や値段をお伝えします!
シリケンイモリの販売価格や値段はどれくらいなの?
シリケンイモリの販売価格値はズバリ、500〜1,000円と言った所です。
値段に雌雄差はなく、まとめ買いで割安価格を設定しているショップもあるほどです。
これは私自身の地域にある10数件のペットショップの平均値なので、都会や離島ではまた高額になり話が違ってくるでしょう。
1,000円を超えるシリケンイモリには〇〇産希少個体・背中が全て金色など、付加価値がつくものがほとんどです。
この様なレア種は例外的に10,000円以上は軽く超える風潮があります。
そもそもアルビノ個体などの特殊な形質は、シリケンイモリやアカハライモリがそこら中で取り放題という現状があいまり、積極的に遺伝的な形質固定が行われていません。
当然ですが、初めてシリケンイモリを飼育する方には全くお勧めしません。
それでは最後に、シリケンイモリの種類はなにがいるのかをお伝えします!
シリケンイモリの種類はなにがいる?アカハライモリの違いはなに?同居はできる?
先に述べた通りシリケンイモリは基亜種オキナワシリケンイモリと、亜種のアマミシリケンイモリの2種類に分かれます。
アカハライモリとの最大の違いは、その体格と運動量です。
シリケンイモリはイモリの仲間では割合に活発な動きを持ち、暖かい時期には水槽中を歩き回ります。
反対にアカハライモリの方が若干大人しく、ジーッと佇む姿が頻繁に観察できます。
そして体格ですが、アカハライモリの方が寸胴で寸詰まりの体型をしているのに対し、シリケンイモリは非常にスラっとしています。
「尻剣井守」の名の如く、繁殖期以外はシャープで長めの尾の形状を持ち、アカハライモリは短く太いといった印象を受けます。
シリケンイモリは真っ赤なお腹の個体が少なく、その点でもアカハラと差別化できますよ。
同居に関してはあくまで実体験ですが、全く問題はありませんでした。
ただ元々生息地も違い、冬眠の可否もあるので、一年を通し同居させることはできません。
そしてケージ内という閉鎖空間ではパワーバランスが偏りやすく、どちらかの種類がいじめられる可能性もあります。
基本的にシリケンイモリ・アカハライモリだけでなく、有尾類は同種同士で飼育するのが最も安全です。
何十年も飼育を続けているベテランなら話は別ですが、これからシリケンイモリを初めて飼育するという方には、同居飼育は積極的に推奨はできません…
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
シリケンイモリのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは10個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①シリケンイモリの写真(画像)!特徴や性格は?毒性はあるの?金箔が入っているように見えるの?英語名はなに?
背中に無数に入る金箔の様な模様が特徴的です。
性格は国産イモリらしくおっとりとしていますが、意外に活発に動き回ります。
アカハライモリと同じフグ毒テトラドトキシンをごく微量ですが持ち合わせます。
英名は「Sword-tail newt」と言います。
②シリケンイモリの生息地(分布)はどこなの?沖縄にいるの?採取場所はどこ?
亜熱帯気候である沖縄諸島並びに奄美諸島の各島に広く分布します。
③シリケンイモリが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
オスは15cm、メスは18〜19cmが最大です。
寿命は15〜20年ほどになります。
④シリケンイモリの飼育(飼い方)方法は?飼育環境(レイアウトや温度)はどうするの?冬眠する?水槽の選び方も!
水場を好む半水棲種なので陸地のあるアクアテラリウム、大きさは45〜60cm水槽が適します。
活発に動くので流木や岩などで勾配をつけ、適宜隠れ家を作りストレス軽減に努めましょう。
亜熱帯に生息するので野生種は冬眠しません。
適温は15〜24℃ほどで、四季に応じ温度を変化させて下さい。
⑤シリケンイモリの餌と量や頻度はどうする?どう餌やりすればいい?餌を食べない時はどうするの?
餌を食べない場合は環境に慣れていないか、消化器官の疾病が疑われます。
なるべく活餌の動きで食欲を誘い、調子が悪い様だったら清潔な環境に隔離し、個体の回復を待ちましょう。
成体は週2〜3日、アカムシ・イトメ・アサリの身をピンセットで摘み鼻先で震わせて与えます。
十分食べると拒絶するので、シリケンイモリに適正量は選んでもらう形で構いません。
⑥シリケンイモリの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
オスの方がメスより一回り小型です。
繁殖期外のオスはメスに比べると総排泄口が少しだけ隆起しています。
繁殖期はオスが濃紺に近い婚姻色を出し、総排泄口が異様に膨れあがり、メスは抱卵しお腹がパンパンになることで判別可能です。
⑦シリケンイモリがかかりうる病気は?対策方法も!
購入の際の状態をよく見極めましょう。
皮膚病・消化器疾患・カエルツボカビ病が代表的な疾患です。
両生類への投薬はプロでも難しく、可能な限り避けた方が良いでしょう。
管理しやすい個別ケージに隔離し、1日最低1回床材・換水をし清潔な環境を保った上で、イモリの回復力にかけましょう。
カエルツボカビ病は100%の致死率なので、飼育器具の後始末を念入りにして下さい。
⑧シリケンイモリの繁殖の時期や産卵の時期はいつ?
冬季1・2月〜春季6月が一般的ですが、秋季・夏季の産卵例もあり、例外的には通年産卵する個体もいるほどです。
⑨シリケンイモリの販売価格や値段はどれくらいなの?
概ね500〜1,000円の間の金額で販売されています。
アルビノ・全身金粉個体などレアなものは、10,000円は軽く超えるでしょう。
⑩シリケンイモリの種類はなにがいる?アカハライモリの違いはなに?同居はできる?
シリケンイモリが基亜種で、亜種のアマミシリケンイモリを加えると2種類となります。
アカハライモリは真っ赤な腹部をしていますが、シリケンイモリはオレンジないし黄色みがかった腹部です。
シリケンイモリの方が体長が大きくスラっとした印象の体型で、アカハライモリはやや小型であり寸詰まりのポッチャリとした体型をしています。
幅広の尾を持つアカハライモリに対し、シリケンイモリは漢字の通り「尻剣」…即ちシャープで剣先の様な尾を持ちます。
同居は可能ですがパラーバランスが発生しやすく、好適温度も全く違うのでお勧めはしません。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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